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オリンピック選手の最大の敵はライバルではなく「感染症」!? 免疫力アップに役立てたいのは…

ここ最近、『マスクが売り切れ!』なんて話題が連日報道され、感染症予防に敏感になっている人も多いのでは?

ベルガモット1

「オリンピック選手にとっても、一番の天敵となり得るのは感染症です」とは、アスリートのコンディショニングに関する研究・支援に従事する国立スポーツ科学センター スポーツ研究部の枝 伸彦先生。

 

酷暑である日本での開催は暑熱対策も大きな課題になっていますが、期間中は選手も観戦者も世界中の人たちが集まってくるわけです。冬の南半球から来る人の中には、風邪をひいている人もいるかもしれません。それだけに、病原体をブロックする免疫対策も重要視されているのだとか。

ベルガモット2

「風邪などの病原体は主に口や鼻から体内に侵入してくるため、唾液中に含まれる免疫抗体、SIgA(エスアイジーエー)※が最初に防御として働きます。SIgAが多いほど風邪の感染リスクが低くなると論文でも発表されており、SIgAが30%低下すると風邪を引きやすくなることもわかっています」※Secretory immunoglobulin Aの略で、病原体とくっついて感染を防御する免疫抗体の一種。

 

しかし、このSIgAは高疲労・高ストレスですぐに減少してしまうものなんだそう。アスリートはもちろん、「今こそ踏ん張りどき!」などと失敗できない状況に置かれているときほどSIgAが減少。となると、免疫低下による感染症リスクが高くなってしまうわけです。

ベルガモット3

では、SIgAを増やすにはどうすれば? 着目したのが、ストレスや疲労を軽減するリラクゼーション効果が確認されているアロマテラピーだったとか。

 

「アロマテラピーは〈誰にでも簡単に出来る〉〈持ち運びや準備が容易〉〈ルーティン化できる〉などからもアスリートのコンディショニングとして応用できそうだと考えたのです。そこで、アロマディフューザーを使用して、ベルガモット、ラベンダー、レモンと3種の精油を嗅ぐ実験を行いました」

 

健康な成人男性16名を対象に、それぞれの香りを『強』または『弱』の濃度で30分嗅ぐという実験を1日以上の間隔を開けながらランダムな順番で実施したのだそう。その結果、ベルガモットを『弱』で噴霧した時だけ、SIgAの分泌速度が増加、ストレスを受けると増加するホルモン“コルチゾール”の濃度が低下すると確認!

 

ベルガモットのみ効果が認められたとはちょっと驚きですよね。ちなみに、『弱』で結果が出たのは香りの好みの差の影響も考えられるとのこと。この結果は学術論文として発表されています。

ベルガモット6

さて、ベルガモット精油はベルガモットの果実の皮から抽出される芳香物質で、紅茶のアールグレイの香り付けに使用されることでもおなじみです。

ベルガモット4

「ベルガモットはバランスの取れた香りで、柑橘類の中でも一番人気の精油なんです」とは、日本アロマ環境協会(略称AEAJ) 理事長、アロマサイエンス研究所 所長の熊谷千津さん。

ベルガモット5

「精油の香りは、自律神経系や免疫系、内分泌系を司る脳内の視床下部に刺激を与えます。AEAJが実施した調査では、睡眠時間が短い時でも、就寝中にベルガモット精油を嗅ぐと集中力や肌のハリ実感の低下が軽減されるという結果が出ています」

 

免疫力アップに加え、仕事効率や美容にもいいとは、私たち大人女性にいいことづくめの香りだったのです。

ベルガモット7

ベルガモット精油をティッシュに2〜3滴含ませて枕元に置いて就寝したり、水で希釈してマスクにスプレーすれば感染予防と同時に免疫力アップにも。熊谷さん曰く、マスクの息苦しさも緩和されるとのこと。マスクにシュッとするときは、顔に付かないよう外側にスプレーしてくださいね。ぜひ今日からお試しあれ!

 

日本アロマ環境協会

 

取材・文/佐藤素美

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