HAPPY PLUS
https://ourage.jp/karada_genki/more/255982/

乳がんのマンモグラフィーは40歳以上2年に1回推奨。ただし高濃度乳房だと発見できない場合も!/健康診断の真実⑤

乳がん検査のマンモグラフィや超音波検査など、がん検診の有用性やリスクを知って、賢く受けましょう。

 

お話を伺ったのは

大竹真一郎さん 消化器専門医

大竹真一郎さん
Shinichiro Otake

おおたけ消化器内科クリニック院長、消化器専門医。高校中退から医師を目指すという異例の経歴を持つ。歯に衣着せぬ発言で、テレビやメディアでも活躍。著書多数

 

マンモグラフィは40歳以上なら2年に1回!

乳がんは現在、女性の11人に1人がかかるといわれています。日本では40歳以上の女性を対象に、2年に1回の乳がん検査が推奨されています。ちなみに諸外国の推奨年齢は50歳以上が一般的。

 

「マンモグラフィも被曝というデメリットがあり、特に若い層では病変が見つけられないケースも多く、40歳未満の人が受けるのには適していません。

 

しかし、特に50歳以上ではメリットのほうが多いので受診をおすすめします。また超音波検査(乳腺エコー)は被曝の心配はありませんが、死亡率検証効果が不十分。マンモとの併用も効果は不明です」(大竹真一郎先生)

マンモグラフィ検査

 

 

検診で見つからないがんもある

「例えば、乳腺濃度が高い高濃度乳房(デンスブレスト)の人は、マンモグラフィではしこりが見えにくく、検診では発見できないことがあります(高濃度乳房の場合は超音波検査を追加する選択肢も)。

 

すい臓がんは、臓器が胃の裏側にあるので見つけにくく、肺の入り口部分のがんもX線では写らないことがあります(この場合は喀痰検査が有効)。胃の粘膜下に広がるスキルス胃がんも早期発見が難しいことが多いですね」

 

検診を受けたからといって必ずしも病気の早期発見ができるわけではないことも、知っておきましょう。

検診で見つからないがんもある

 

子宮体がんの検査も定期的に受けるべき?

現在、子宮がん検診といわれているのは、すべて「子宮頸がん」の検査。では子宮体がんの検査は定期的に行わなくていいのでしょうか?

 

「子宮体がんの場合は不正出血などの自覚症状があります。子宮体部の細胞診は痛みを伴うことから、検査は症状がある人が対象。気になる症状がある場合は早めに婦人科を受診し、検査と治療を受けてください」

 

イラスト/小迎裕美子 取材・原文/山村浩子

 

 

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

PR
<前の記事

<前の記事
第4回/「5大がん検診」は受けて損のない検診。その理由は/健康診断の真実④

次の記事>

次の記事>
第6回/胃がんと大腸がんの検査は内視鏡がベストなワケ/健康診断の真実⑥

この連載の最新記事

がん検診にPETは有用ですか?【健診&検診のQ&A】/健康診断の真実⑨

第9回/がん検診にPETは有用ですか?【健診&検診のQ&A】/健康診断の真実⑨

脳ドックや肺ドックは受けるべきなの?【健診&検診のQ&A】/健康診断の真実⑧

第8回/脳ドックや肺ドックは受けるべきなの?【健診&検診のQ&A】/健康診断の真実⑧

最近はじまった胃がんリスク検査「ABC検診」って何?【健診&検診のQ&A】/健康診断の真実⑦

第7回/最近はじまった胃がんリスク検査「ABC検診」って何?【健診&検診のQ&A】/健康診断の真実⑦

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル