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パートナーが男性更年期障害=LOH症候群になったときに、できることは?

自分のパートナーがLOH症候群になったとき、どんなことができるでしょうか? 正しい対処法を知って、ともに更年期を乗り越えましょう。

 

教えていただいたのは

井手久満
井手久満さん
獨協医科大学埼玉医療センター教授
公式サイトを見る

低侵襲治療センター長。ロボット支援手術プロクター認定医、日本メンズヘルス医学会理事、日本抗加齢医学会理事など。前立腺がん、腎臓がんのロボット手術などから、男性更年期などまで、泌尿器科で扱う幅広い診療内容に長けたエキスパート。 市ヶ谷ひもろぎクリニックでは男性更年期外来を担当

 

パートナーがLOH症候群かなと思ったら、受診を促してみよう

 

いつも落ち込んでいるようにみえたり、休日になっても出かけずに家で寝ていることが多くなったり、イライラしやすくなって喧嘩が増えたり…。このようなことが増えたらLOH症候群が疑われますが、まずパートナーとしてできることはどんなことでしょうか。

 

「女性と違って、男性の更年期はまだあまり知られていないので、自分がそうだと気づかない男性も多いと思います。また男性は女性と違って、病院に積極的に行かない傾向があります。ですから、女性側から受診をすすめていただくのはよいと思います。

 

私の患者さんにも、奥さんに言われて受診して、テストステロンの値を測ってみたら数値が低く、LOH症候群だとわかったという人も少なくありません。“男性更年期なのでは?”とはなかなか言いにくいかと思いますが、さりげなく男性更年期というものがあることを伝えるなどして、病院に行ってみたらとすすめてみるといいと思います」(井手先生)

 

夫婦水入らずで外食をすると、テストステロンの減少予防に

 

では、LOH症候群と判明したときに、パートナーとしてできることとは?

 

「実はテストステロンの分泌量は、男性が独身のときが最も多く、デートをして真剣交際が始まると次第にテストステロンは減っていき、結婚するともっと減り、子どもができて父親になるとさらに減ってしまうというデータがあります。男は狩りをする生き物なので、狩りをしなくていい結婚生活に入るとどうしてもテストステロンは減ってしまうのです。

 

とはいえ、LOH症候群を防ぐために夫に浮気をしなさいと言うわけにもいきません。おすすめなのは、独身時代に返って、ときどき夫婦二人だけで外食をすることです。そうすることで男性は狩りをしていたときの気持ちにリセットしやすくなると思います」

一緒に競い合うスポーツをするのもテストステロン値の上昇効果が

 

また、スポーツを一緒にするのもよいそう。

 

「テストステロンは、競い合うことでも増えるので、夫婦でテニスや卓球、ゴルフなどのような競い合うスポーツをするのもおすすめです。運動して筋肉を増やすこともテストステロン値の上昇になります。また、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動でもテストステロン値は上がるので、夫婦で一緒にするのもよいです。

男性更年期_イラスト_2人でゴルフ

 

ウォーキングの場合は、毎日同じコースをだらだら歩くのではなく、ときどきコースを変えて新しい発見があるようにすると、自律神経が活性化されてよりよいと思います。階段や坂があるコースなら、筋肉に負荷もかかってさらにいいですね」

ビタミンD、ビタミンE、亜鉛、タンパク質が多い食材を食事に取り入れて

 

また、食事でもテストステロンの減少予防は可能なのだとか。

 

「テストステロンを増やすのによいといわれている栄養素に、ビタミンDやビタミンE、亜鉛などがあります。また、良質のタンパク質も不可欠です。肉なら、脂身の多い肉より赤身の肉がおすすめ。タンパク質とビタミンDのほか、抗酸化作用が高いアスタキサンチンも含まれている鮭もおすすめですし、タンパク質と亜鉛が含まれる牡蠣やシジミなどの貝類もよいですね。

 

また、玉ねぎやにら、にんにくなどのねぎ類や、オクラや山いも、納豆などのようなネバネバ食品もテストステロンを増やすといわれています。こういったものを毎日の食事に取り入れるようにすると、パートーナーのテストステロンの増加につながります」

男性更年期_イラスト_食べ物

 

そのほか、積極的に外に出るように促すことも大切なのだそう。

 

「テストステロンは“社会性のホルモン”といわれているので、休日に家に引きこもっていないで、ボランティア活動をしたり、趣味のサークルなどに参加したりすることもテストステロン値を上げることにつながります。家でゴロゴロしてばかりいるパートナーにそうしたことをすすめてみるのもよいと思います」

 

特に趣味がない男性は定年後に家でゴロゴロ過ごすことが増えがち。定年に備えて今のうちから趣味をもつように提案してみるのもよいでしょう。

 

いずれにしても、大事なのはパートナーがLOH症候群になったら、それを理解してサポートすることだと井手先生は話します。

 

「パートナーが以前より家でだらだら過ごすことが増えた場合、LOH症候群の可能性もあります。ですから、“何してるの!”などと怒ったりすると逆効果なので、ぜひ優しい言葉をかけてあげてくださいね」

 

女性と同じように、男性の更年期も、パートナー同士の理解が大切。よく話し合って助け合い、更年期を乗り切って。

 

イラスト/カツヤマケイコ  取材・文/和田美穂

 

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