ゴールデン・グローブ賞の授賞式にもう20回は出席してます。毎年長い1日が終わるころ(昼ごろから夜中過ぎまで)、シャンペンが回って疲れきった脳みそが「来年は行きたくないかも」とネを上げて叫びます。
が、また新しい1月が来ると長いドレスを着て、そそくさと出席します。何年も前に新しいドレスを探すのをやめました。既に持っているロングドレスを着まわすからです。ひとつだけハッキリ言えること、それは素敵に着飾ったセレブ以外は誰も見ていない。その単純な真実に気がついたからです。
毎年、ノミネートされた映画&テレビのスターたちが華やかにレッドカーペットを飾ります。カメラのフラッシュがあちこちで立て続けに光り、“関係者パス”を首から下げてレッドカーペットをウロウロしてる私は、女優さんのドレスのなが~いテールを踏みつけそうになってあわてたり、誰かにぶつかりそうになって見上げたら、背が高い俳優アーミー・ハマー夫妻だったり…そんなサプライズが楽しさの一つです。
毎年いろいろなスターがいろいろなファッションで現れます。素敵だなあ、エレガントだなあ、着てみたいなあ、と思うファッションにもたくさん出くわしました。それが…今年のバリエーションは今までになく、個性的というか、ユニークというか、びっくりというか??でした。
私にとっての“エレガントで華やか”はいつもながらニコール・キッドマン。
アトリエ・ベルサーチの真っ赤なドレスは、ゴールデン・グローブ・ベスト・ファッションのトップの一人にも上げられました。背が高いニコールは何を着てもドレスに負けることはありません。スリムな肉体を維持するのにかなり努力もしてるのではないでしょうか?
もうひとり、長いトレインの真っ赤なドレスで素敵に目立ったのがスカーレット・ヨハンソン。
ヴェラ・ワンの凝ったデザインが、婚約して幸せ絶頂の彼女をハッピーオーラで包んでました。今回のスカーレットは”クラシック・ハリウッド”と絶賛されてました。
「素敵イイ!」と感動したドレスはこの2人だけ。
「えっ、ムっ、どうしたの?」という激しいリアクションを起こしたドレスナンバーワンはグウィネス・パルトロー。
フェンディのドレスですが「フェンディも間違いを起こす時があるということですね」と言われてました。肉体自慢のグウィネスのセレクトは、「見て見て、私の素晴らしいからだ」ドレスということ?
ハッピーでヘルシーな生活を目指すライフスタイルブランド“GOOP(グープ)”をスタートした企業家の彼女、その宣伝の一部でしょうか?幸せは鍛えられた肉体にあり?8月にはGOOPでセレブリティ・クルーザーの旅も企画されてます。お値段は?知りたくないです。
ジェニファー・ロペスのギフトラップ・ファッションもユニークでした。
“クリスマスギフトの売れ残り、50%OFF”なんて言われてました。ヴァレンティノも間違いを起こしましたね。
ちょっと良くわからないドレスの代表がケイト・ブランシェット(ゴールデン・グローブ像を思わせる、メアリー・カトランズのドレス)
と、シャリーズ・セロン。
2人共すらりとステキなからだなので、当たり前に見えるドレスを避けたのでしょうか?シャリーズはディオールのドレスなのでビックリ度がさらに増します。暗がりでも光りそうなネオン・グリーンのドレスは“黒いブラジャーを付けたアスパラガス” などど揶揄されました。グリーンの自由の女神ふうでもあります。“トーチを掲げて下さい”などとジョークにもなってました。
でも彼女はステキです。金髪をボーイッシュに短くカットしたヘアースタイルが素敵でした。フォックスニュースのセクハラ/パワハラを描いた最新作『スキャンダル(原題:Bombshell)』でも、彼女はとっても目立ってました。
そのの他のセレブビックリドレス
さすがさすがのビヨンセ。スキャパレリ 。
このドレスを着こなせるのは彼女だけ?レッドカーペットの騒ぎを避けて裏口から静かにテーブルに直行した2人。リムジンの中で飲んでたのでしょうか、好みのシャンペンAce of Spades (300ドル!) 持参で登場の写真がアップロードされてました。ジェイ・Zのヘアといい、誰にも何も言わせない堂々の貫禄が素敵。
テイラー・スウィフト
エトロですが「リビングルームのソファみたい」と。
ケリー・ワシントン
アルトゥザラのドレス。ベストと絶賛されてます。贅肉ゼロのお腹じゃないと着られないですね。肌が褐色だから似合うジャケット?
ゾエ・クラヴィッツ
水玉が好きなのでこのサンローランのドレスが個人的なベストです。
ルネ・ゼルウィガー
アルマーニ。新作『ジュディ 虹の彼方に』で、アカデミー賞受賞。
サルマ・ハエック
グッチ
ルーニー・マーラ
ジバンシィ。ヘアスタイルはスターウォーズのレーア姫。
『ジョーカー』で今年の映画賞総なめの、ホアキン・フェニックス と婚約してます。
ジェニファー・アニストン
ディオールの黒いドレスはエレガントですが、一昨年の“#MeToo”騒ぎの残影のような感じもします。