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”魅せるステージ”を確立したのは西城秀樹だった/クリス松村さんが語る永遠のスターが残したもの

歌に愛を捧げた"永遠のスター"西城秀樹がのこしたもの

 

西城秀樹さんが亡くなった直後から、"秀樹ロス"に陥る人が続出。
OurAge世代の40代、50代の女性に多く、昔ファンだった人が"ブーメラン"ファンとして戻ってくる現象も。逝去後に昔の映像を見たり歌を聴いたりして、新たにファンになる人も増えています。
皆の記憶や潜在意識の中に"秀樹"がいる。西城秀樹とはどんな存在だったのか――?

貴重な写真とともにたどる、その鮮やかな軌跡。

 

 

音楽史の一時代を築いたヴォーカリスト。
"魅せるステージ"を確立したのも秀樹

(クリス松村さん)

写真/中村 昇〈「セブンティーン」より〉

Hideki Saijo
西城秀樹
歌手・俳優。1955年4月13日生まれ。広島県広島市出身。'72年「恋する季節」でデビュー。キャッチフレーズは「ワイルドな17歳」。'73年「情熱の嵐」以降、数々のヒット曲が生まれた。俳優としても、テレビドラマ「寺内貫太郎一家」(TBS系)、映画『愛と誠』、ミュージカル『わが青春の北壁』ほか、数多くの作品に出演。亡くなる前月まで現役としてステージに立っていた。2018年5月16日逝去。享年63歳

 

日本の芸能史に新次元を拓いた

「西城秀樹」の登場

 

ラジオやテレビの音楽番組で、西城秀樹の楽曲の魅力について、たびたび愛のあるコメントを発しているクリス松村さん。音楽シーンに造詣の深いクリスさんにとって、西城秀樹とはどんな存在だったのでしょうか。

Chris Matsumura
クリス松村さん

撮影/山下みどり

タレント。邦楽、洋楽問わず、大の音楽好きとして知られる。レコード、CD、DVDなど2万枚以上を所有。音楽番組の監修や構成を自ら行い、CDの音楽解説も行う。「ミュージック・モア」「日曜はカラフル!!」(ともにTOKYO MX)、「クリス松村の『いい音楽あります。』」(アール・エフ・ラジオ日本)、「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」(MBSラジオ)などに出演中

 

 

「テレビの画面で見る秀樹はとにかくかっこよかった! 野口五郎、西城秀樹、郷ひろみの新御三家の中でも、秀樹は男らしさやセクシーさを前面に押し出す作戦がぴたっとはまって、唯一無二の存在になっていきましたね。

また、いつも新しいことにチャレンジしていたのが秀樹。振付師・一の宮はじめさんとのタッグで生まれた激しいアクションや、ロッド・スチュワートに影響を受けてスタンドマイクを使ったパフォーマンスをいち早く取り入れたのは秀樹でした。アクション歌謡という新ジャンルの扉を開き、歌謡界に革命を起こしたといってもいいと思います。ステージで歌っているときの客席との掛け合いも、ファンの中から自然発生的に生まれたものです」

 

 

「情熱の嵐」で、君が望むなら、と秀樹が歌うと、ファンが〈ヒデキ~!〉と応じる。あの合いの手によってファンとの一体感が生まれ、“スター西城秀樹”の存在がより身近に。その後のアイドルのコンサートでは当たり前となった光景も、西城秀樹のステージから広がったものだったのです。

新しいことへの挑戦といえば、コンサートもそのひとつ。69年にアメリカで開催されたウッドストック・フェスティバルに憧れて、75年に行なった富士山麓での野外コンサート。74年から83年まで10年連続で行なった大阪球場での球場コンサート(78年からは後楽園球場でも)、そして日本人初の武道館での単独リサイタル。いずれも、西城秀樹が初めてやったことでした。

 

 

「新しいことに挑戦する音楽性の高さは、デビュー当時からありましたね。リズム感と洋楽的センスは、広島で組んでいたバンド時代に培われたもの。ザ・ローリング・ストーンズやジャニス・ジョプリンなどが好きで、コンサートでも洋楽のカバーをよく歌っていましたし、アルバムにもたくさん収録されています。デビュー前はロンドンに移住して音楽活動をするのが夢だったと語っていましたから、少年時代からデビュー後まで、一貫して洋楽への思いは強かったのかもしれません」

 

秀樹が歌い上げる
バラードのすばらしさ!

 

「西城秀樹というと、激しい曲や派手なアクションを伴うアクティブな曲のイメージが強いけれど、バラードもとてもすばらしいと思います。実は、ファンのリクエストでも、ベスト10に入るのは、ヴォーカルのうまさを思いきり感じられるバラードが多いんですよ。

独特の転調が印象的なミディアムバラード『この愛のときめき』。この曲を聞いたときに秀樹ってすごいエンターテイナーだなと思ったのを覚えています。それから名曲『ラスト・シーン』。女性の立場で切ない思いを歌い上げるパートがあり、男っぽい秀樹がこの曲を歌うのがぐっとくるんです。リクエストでいつも上位に入る曲のひとつです。そして音楽祭などでよく歌っていた『勇気があれば』。ドラマチックで、人を勇気づける秀樹の優しさを感じます。この3曲は僕も大好きです。
どんな曲も歌いこなす、ヴォーカリストとしての西城秀樹は、もっともっと評価されてもいいと思いますね」

 

 

また、西城秀樹の最大の魅力はライブにあると語るクリスさん。生のステージを見ることはできないけれど、CDやDVDで体感することはできます。

 

 

「誰も過去にしたことのない凝ったステージの演出を行うなど、まさに開拓者。今では多くのアイドルが行なっているクレーンを使った演出など、大掛かりで斬新な仕掛けやパフォーマンスも最初は秀樹から。すべてが衝撃的でした。昭和の当時は規制が緩く、いろいろなことができた時代だったので、高いところで宙吊りになったり、相当危険なパフォーマンスにも、いつも命がけで挑戦していました。今のアイドルやミュージシャンには、その衝撃がないからつまらないですよね(笑)。
圧倒的な声量と独特の声質、抜群のスタイルとセクシーさを強調する衣装、時には危険を感じるような激しいパフォーマンス、飛び散る汗…。世界に二人といないスターの輝きを持ったエンターテイナー、それが西城秀樹なのです。でもね、実際にお会いすると、怒ったりすることあるのかしらと思うぐらい、優しくて噓のない人。そこも彼の魅力だったと思います」

 

西城秀樹写真集
HIDEKI FOREVER blue

集英社の雑誌「セブンティーン」「明星」で撮影された写真を収録した豪華写真集。若き日のキラキラした西城秀樹の魅力が満載です! 篠山紀信、中村昇などの著名なカメラマンが撮影した秘蔵写真を多数掲載。未公開写真を含む貴重なカットが100点以上。未発表音源CD1曲「CATALOG(カタログ)」とオリジナルポストカード1枚付き。¥6,500/集英社インターナショナル

西城秀樹オフィシャルサイト

 

次回は、ライブでより歌のうまさがわかる稀有な歌手、西城秀樹の誕生秘話をお届けします。

 

取材・原文/近内明子 写真協力/集英社インターナショナル

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