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今、京都でいちばん勢いのあるホテルと言われるのはなぜ? 水・石・光が紡ぐ非日常空間で、心と体が整うリトリートの秘密

くみくみ

くみくみ

OurAgeとともに、その姉妹メディア、50代の女性の美と健康に特化した季刊誌MyAgeの記事を主に担当。医師への取材が多く、発刊からウエルネス旅企画も手掛ける。美味しい食と酒を求めて、世界中どこまでも旅するのが趣味。隙あらば、リゾート、ホテル、島、温泉、スパへも出かける。ホリスティックプログラムも好き。OurAgeにて「エナジーチャージ美とりっぷ」を時々連載中。

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歴史を感じる場所には凛とした気配が漂います。2020年11月に開業したホテルが位置するのは、京都、世界遺産の元離宮二条城至近、かつて三井総領家の邸宅があった場所。

 

ゲストを迎えるのは、300年の歴史を経て蘇った梶井宮門。解体されていた約1000ものパーツを福井の宮大工集団が全面的に修復し、一から組み立てなおしたそう。

 

門をくぐると前庭。置かれている石の気配は、いかにも名石、そして絶妙なバランスの木々がまた奥行きをもってゲストを迎え入れ、そこを左に折れると初めてエントランスが見えるという、京都らしい粋な動線。

 

細かいところまで気づく人ほど、その意匠のすごさを門から感じるに違いなく、感じるほどに期待は高まります。

 

「今、一番勢いあるホテルですね」 ここに向かってくださいと告げたタクシーのドライバーさんが一言。

「なぜそう思うのですか?」

「動きが違います。全員無駄がなくて、きびきびしています。誰も緩んでない、さぼっている人がいないですねえ。気合が伝わります」

話していると、どうやらホテルに詳しい方の様子。京都のタクシーのドライバーさんは情報通も多いし。

ともあれ、オープンから約5か月。最初に来た時に、チームワークの良さを感じたことを思い出しました。若いスタッフが物おじせずに、ホテルステイ百戦錬磨ふうのゲストに、楽しくリラックスしていただこうと話しかけておもてなしをしているのが、印象的だったことも。

 

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO 品格あるエントランス

品格のあるエントランスは、凛としたたたずまい。

 

 

 

 

ロビーを進むと、ラウンジの奥に広がる庭園に心奪われ、シックで品のある現代建築美と調和した「庭屋一如」の世界に一気に日常の疲れから解放されます。

晴れた日は、高い窓が全面開かれて、ほんとうに風が心地いい!

 

 

千本鳥居を思わせる廊下、部屋に導く行灯(あんどん)、水の波紋を思わせる廊下のカーペット、スパに点在するランプ、いたるところにあるアートや意匠にも、木や石の素材感とともに癒しが感じられ、非日常の世界に誘(いざな)われていきます。

 

 

今回は、京都の真ん中で湧き上がる温泉を有する、ちょっと他にないSPAからいきます。

地下へ降りるエレベーターのドアが開くと、滴る水の音。京都の地下は豊富な水を溜める水甕というけれど、その中に入りこんだような感覚。

水、音、石の気配に神経が研ぎ澄まされ、光に導かれるように長い廊下を進んでいくと、また異次元へ向かうよう。

 

 

 

 

地下1000mから湧き上がる温泉を湛えたサーマルスプリング(水着で入る天然温泉のプール)は、光が神秘的で、静謐の中で響く水音と庵治石が象徴的。副交感神経が優位になっていくのがわかります。

温度の違うジャグジーやゆったりしたカウチもあり、温かい温浴チェアでは大判のバスタオルにくるまって眠りたいくらい。ここにずーっといられそう。

 

 

ほかにないプロダクツをそろえたスパはメニューも豊富で、オリジナルのマッサージオイルには京都産の柚子や檜、黒文字を使用。

フランス・ビアリッツ生まれのドクターズコスメ「ALAENA」(アラエナ)と日本の化粧品「THERA」(テラ)を使用したメニューも。

トリートメントルームは庭を望み、2ベッドルームには、石造りの浴槽もあります(女性2名仕様)。

二条城を思わせる庭壁の上から、陽の光が注ぎ込んで、なんだか落ち着く気配。

 

 

 

 

 

今回、大注目なのは、この日本初上陸のオーガニックスキンケアラインのアラエナの春限定コース

ホテルオリジナルのチョコレートとシャンパーニュ付き

「シグネチャーリチュアル by  Alaena(アラエナ)」  90分 ¥46800(価格はすべて税サ込)要予約 ~4月18日まで

 

天然成分にこだわったアラエナの香りとテクスチャーのヒーリング効果は抜群。

トリートメントベッドは枕からして上質でストレスフリー、ボディとフェイシャルもゲストに合わせて

お好みでアレンジ、肌のニーズに合わせてプロダクツをチョイス、体の気の流れを整えて、筋肉をほぐします。ちなみに、私は、ちょっと目が腫れて、内出血のようになっていたのですが、見事に消えて、頬から顎のラインにハリとツヤが出ていました。

やはり名スパには、伝説のゴッドハンドの存在が大切。好みの強さなんか聞かないで、ぴたりと必要なところに必要な強さで手が動く、そういう人がいるところにはリピートしたくなります。

こちらのゴッドハンドは、ボディの凝りがひどいところをほぐすのを、楽しそうにトリートメントしていたのも印象的でした。

 

 

終わってからの、このコースのお楽しみが、これです。

ホテルオリジナルのチョコレートは、デザインも秀逸で、しかも季節によって変わる模様は、

ほんとうに美しくて、しかも甘すぎずエレガントな美味しさ。

 

そして、もうひとつ特筆すべきは、こちらのオリジナルシャンパーニュ。

レストランやバー、ルームサービスでもグラスでオーダーできるのですが、これが繊細な泡に、ドサージュ(糖度調整、普通のブリュットだと大体6~12g/l)が2gととてもドライで、かつ深みのある味わいが上質な白ワインとしても成立するバランスの良さなのです。

お酒好きの方でしたら是非試してみてください。

 

 

 

庭を望むプライベート温泉

庭を望むプライベート温泉もあって、100㎡超のスペースに広いリビングとソファ、ミストサウナもついて1時間の貸し切りが19,500円。食事もできるし、ここはかなりラグジュアリーな気持ちになれます。

 

スパの階には、Onsenスイートというお部屋があり、ここにはベッドの向こうに温泉がついていて、おこもりにはうってつけ! 連泊で滞在できたら最高ですね。

 

全161の客室のうち、一番多いのが写真のプレミアルーム。

庭に面したほうが、プレミアガーデンルームです。

お部屋によっては二条城が一望できる部屋も。

 

ローブからスリッパ、パジャマ、ベッド、リネンにいたるまでこだわりぬいたクオリティ。

ふかふかのスリッパには、エンブレムはついていません。同じ上質なグレーの、やはりふかふかで気持ちいいバスローブにも、袖口にホテルのロゴが、さりげなく入っているだけ。

ふと、外資系ホテルのどーんとエンブレムが入ったステイタス感に、普段いかに慣れているか、ちょっと感じたりします。

そして、こういうところにも、『日本の三井家の矜持』があるのだと気づかされます。

 

三井不動産グループのフラッグシップホテルとして、素材やフォルム、家具からアートまで徹底的にこだわってなお、他では絶対にまねできない三井家の美術品や、庭園、坪庭、そこにある石に至るまで、継承された価値が、他の追随を許さないほどの存在感を放っているけれど、三井の御紋はスリッパなどにいろいろつけるものではないし、「HOTEL THE MITSUI KYOTO」というホテルは、ロゴを敢えて排し、上質シンプルで勝負していくというスタンスを感じ取れます。

 

でも、そのこだわりは実に気持ちが良くて、麻とコットンのバジャマなども大変心地いいのですが、この日本産にこだわったアメニティのラインも、『パルファンサトリ』の、日本が誇る調香師、大沢さとりさんのプロデュースだそう。こういうところへの癒しの気づかいには、じわじわきますね。

 

 

フレンチと和食の融合を図った新しい食体験

京都のホテルのダイニングは、どういうアプローチをするのか難しいところですが、こちらの都季ーTOKIーでは、「リッツ パリ」で活躍した浅野哲也シェフが、フレンチと和食の融合を図った新しい食体験「ガストロノミー鉄板」を提供しています。

シェフ自ら老舗日本料理店の門戸を叩き、弟子入りをして日本料理を学び、体得したことを生かしたオリジナルのスタイルを作り上げたことで、どこにもない、ここでしか味わえない絶妙なバランスのお料理が誕生、試すべき価値を作り上げたといえるのではないでしょうか。

 

 

都季ーTOKIーの内観。鉄板席は、庭とシェフの調理と両方見えて、至福!

 

 

 

夜のラウンジから庭は、ライトアップもあいまって、昼とはまた全然違う雰囲気が楽しめます。

中央の花活けも、四季折々の変遷が楽しみな華やかさです。

 

 

 

朝は、呼吸法やストレッチを教わる「ウェルネス呼吸法」に参加可能。

総檜造の「四季の間」の縁側で、庭を眺めつつ檜の香りを吸い込みながら行うので、締めのストレッチを終えると、心身が心地よくリセットされます。瞑想をしたり腹圧呼吸を学べるレッスンも。

 

 

この、「四季の間」は、三井家当主のおもてなしの場を継承、その再現性の高さは素晴らしく、欄間をはじめとするさまざまな意匠は、必見。奥行きの床に飾られる古美術は、円山応挙をはじめとして、とても価値の高いものがさりげなく飾られていたりして、度肝を抜かれるとは、このことと思えます。

 

 

 

襖絵も圧巻ですが、坪庭も、もうこんな石は見つからないだろうというものなどが。

このすばらしさを堪能するには、宿泊者ならば誰でも参加できるホテルのアートツアーに参加することをお勧めします!

 

 

朝食は、和食もあり。これがまた焼きや揚げ物も、ぴたり塩梅よく仕上げて運ばれてきて、

混む時間にここまでできるところはなかなかないと言えます。

しかも、シグネチャーレストランはガストロノミー鉄板、オールデイダイニングはイタリア料理なのに、和食を食べたいゲストのために日本料理の料理人チームがちゃんといて、だからこそのクオリティであるというのもまた、おみそれするところです。

 

 

バー&ラウンジの「THE GARDEN BAR」のアフタヌーンティーは、京都などの日本のプロダクツを取り入れたスタイルで、これも新鮮!

こうしたひとつひとつのディテールにも心血を注いで作ってきたホテルの細部にわたる設えとおもてなしの心の集積が、ゲストを日常から離れてリラックスさせ、心と体をほぐしていくのだと、実感します。

 

そして、また青葉の美しい時期も、紅葉の時期にも来てみたいと思うのでした。

 

 

 

 

HOTEL THE MITSUI KYOTO

 

京都府京都市中京区油小路通二条下る二条油小路町284
☎︎075-468-3100
¥93,800~(2名1室の1室料金、税サ込、宿泊税・入湯税別)

SPAトリートメント予約 ☎︎075-468-3125
営業時間/10:00~22:00
シグネチャートリートメント¥21,500~(60分)
ALAENAトリートメント¥36.000~(60分)

 

 

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