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おやつは見えるところにあるからつい食べてしまう。お菓子は全部隠してしまえ!!/一条ゆかり

一条ゆかり

一条ゆかり

いちじょう・ゆかり 漫画家。「デザイナー」「有閑倶楽部」「プライド」など、OurAge世代なら誰もが夢中になったヒット作多数。大酒豪、愛煙家など破天荒な伝説あまたあれど、現在は家庭菜園でトマトを育てるなど、いたって健康的な日々。この連載では先生の数多くの名言から、特にOurAge世代向けの言葉をピックアップ。込められた”愛とムチ”の意味を、解説いただきます!

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食欲の秋です。目に映るものが全部おいしそうに見えてきます……って、いかんいかん!!こんなときは、お菓子類を見えないところに隠すに限ります。

 

私の場合は、冷凍庫です。お菓子を冷蔵庫のチルド室に入れて、凍らせちゃうんです。そこは「ふふふ引き出し」と呼んでいて、口寂しくなったとき、引き出しを開けて、凍ったお菓子を確認して、「ふふふ」と笑って閉めるという(笑)。いつでも食べられるから焦らないし、解凍するには、ひと手間かかるから、お腹がすいた勢いで爆食いすることもありません。

 

もちろんお菓子を買わなければいいのだけど、人の欲望は制御されるとさらに強力になるもの。高速に入ったとたん、トイレに行きたくなる人がいるのと同じですね。

 

だからダイエットにしてもストイックになりすぎず、自分の中で少しゆとりを持つほうが成功しやすいと思います。私は兄弟姉妹が多かったので、子どもの頃は、よくお菓子の取り合いをしてましたけれど、「ふふふ引き出し」のお菓子たちは、私のためだけに待っています(笑)。誰かに取られる心配もありません。そう思うと、安心して寝かせておけるんです。

一条連載_ill

りぼん1977年4月号表紙

 

取材・文/佐藤裕美

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