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自分の実力をキープするだけでは、どんどん「古い人」になっていく。 時代の流れと同じだけ進まなければ「変わらないね」「いつも同じね」と言われてしまう/一条ゆかり

一条ゆかり

一条ゆかり

いちじょう・ゆかり 漫画家。「デザイナー」「有閑倶楽部」「プライド」など、OurAge世代なら誰もが夢中になったヒット作多数。大酒豪、愛煙家など破天荒な伝説あまたあれど、現在は家庭菜園でトマトを育てるなど、いたって健康的な日々。この連載では先生の数多くの名言から、特にOurAge世代向けの言葉をピックアップ。込められた”愛とムチ”の意味を、解説いただきます!

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これは私が19歳のときに思ったことです。マンガ家が集まるパーティに行ったとき、大先輩のマンガ家さんがこう愚痴るのを聞いたんですね。「前はあんなにチヤホヤしてくれたのに、ちょっと人気がなくなったからって編集部の人はひどい!」「私はずっと同じように努力しているのに!!」と。

 

それを聞いて、「同じ努力だけだからよ」と思ってしまいました。あなたが同じだけ努力していたとしても、時代はどんどん進んでいるのだから、そのぶん取り残されてしまうのだと。

 

とくに人気商売はそうです。時代によって女性の生き方も変わるし、人間の暮らしも進化しますから、同じ努力をキープするだけでは、ただの「変わらない人」になってしまいます。今回1の努力をしたら、次回は2の努力とか、違う努力とかもしないと、「進歩のない人」「古い人」になってしまうんですね。

 

たとえばマンガ家の場合、ありがちなのは、ひとつウケたら、同じことをするというパターン。スポーツものがウケたから、また次もスポーツで……と、自分で自分の二番煎じ、三番煎じをやる。編集部もそのほうが計算できるし、安全だから、やらせたがる。でも、それでは作品はどんどん古びていきます。

 

私自身は、この仕事をやるにあたって、自分の性格で良かったと思うことがいくつかあって、そのひとつが「飽きっぽい」ということ。二番煎じは愚か、今やっている連載に、もう飽きてくる(笑)。

 

『プライド』も途中で飽きて、主人公を海外に行かせたりしました(笑)。そうすると、「外国のコンセントはどうなってるんだ?」なんて調べものが増えるから飽きないわけです。

 

つねに自分を飽きさせない工夫をする必要があったおかげで、つねに新しいものを取り入れて、前へと進むことができたと思っています。

 

 

 

一条連載_ill

プライド」コーラス2007年4月号扉

 

取材・文/佐藤裕美

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