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脳をリラックスさせたときに、ひらめきは生まれる/一条ゆかり

一条ゆかり

一条ゆかり

いちじょう・ゆかり 漫画家。「デザイナー」「有閑倶楽部」「プライド」など、OurAge世代なら誰もが夢中になったヒット作多数。大酒豪、愛煙家など破天荒な伝説数多くあれど、現在は家庭菜園でトマトを育てるなど、いたって健康的な日々。この連載ではOurAge世代への”愛とムチの金言”を、ビシビシといただいていきます!

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この前、YouTubeを見ていたら、いいアイディアを出すコツは、脳を休ませることだという話をやっていたんですね。必死に考えているときには、いいアイディアは生まれないけれど、ボーッとして脳をリラックスさせていると、脳も休むのかと思いきやなんと!活性化するという論文なのよ。

 

それを聞いて、「私、それやってたわ!」と思いましたね。マンガ誌で連載を持っていた現役時代、ネーム(ストーリー)がなかなか出ないとき、机に座って自分を追い込んでも、ただつらくて焦るだけで全然いいアイディアが出てこないのよ。

 

新宿に住んでいた時は、ネームになると2〜3日家出してました(笑)。 「できるまで帰りません。探さないでください(涙)」って気分。

 

ボ〜っと新宿の街をウロウロ徘徊して、あっちの喫茶店…こっちの喫茶店…眠くなったら深夜までやってるジャズ喫茶で、巨大なJBLのスピーカーにもたれかかってウトウトしたりして(笑)。そうやってボ〜っと過ごしてると、ボ〜〜っとアイディアが!!つまり脳を無にするのがいいらしい。

 

最近、瞑想が流行りだけど、あれも脳を無にする方法のひとつよね。ただ、私なんかは瞑想してると、食べ物のことばっかり考えちゃうのよ(笑)。「このあと、スーパー寄って野菜買って、あれとあれを作って…」って、どうしても余計なことを考えちゃう。

 

そのYouTubeのおすすめは手のひらを見ることだって。ぼんやり手のひらを眺めていると無になりやすいって言ってたけど、私はちょっと退屈すぎてだめだな。瞑想も苦手だし、座禅なんかただの罰ゲームか拷問だわ。

 

それより電車に乗ってぼんやり外の景色を見ているのがいいと思います。ガタンゴトンっていう単調なリズムを聞いていると、意識がぼんやりしてくるっていう経験、誰にでもあるはず。あとは、散歩をする、お風呂に入る、トイレにこもる…など、無意識にできるくらい慣れてる行動を淡々とやることがおすすめですね。

 

何かひらめきが欲しいときは、普段から脳内に(あれどうしようかなぁ) (何がいいかなぁ)とか色々インプットして、その後自分にあった方法で脳をリラックスさせるといいよ、というお話でした。

「有閑倶楽部」集英社文庫<コミック版>

 

 

 

有閑倶楽部」集英社文庫<コミック版>

 

取材・文/佐藤裕美

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