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結婚は先着1名だけど、恋愛に早いもの勝ちはない/一条ゆかり

一条ゆかり

一条ゆかり

いちじょう・ゆかり 漫画家。「デザイナー」「有閑倶楽部」「プライド」など、OurAge世代なら誰もが夢中になったヒット作多数。大酒豪、愛煙家など破天荒な伝説数多くあれど、現在は家庭菜園でトマトを育てるなど、いたって健康的な日々。この連載ではOurAge世代への”愛とムチの金言”を、ビシビシといただいていきます!

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若い頃、二人の女友だちが、ひとりの男をめぐってケンカになったことがあるのよ。ようは、A子の好きだった男(告白なしの片思い)とB子がつきあい始めたということなんだけど、その時、A子が「私のほうが先に好きになったのにィ!!」と怒った!「私が先に好きになったんだから、私に権利がある!!」って話らしいけど、「ええっ!?なんでぇ?なんでやね〜ん!?」って、私はその論理が理解できず、ただ…アキレタ。

 

言われたB子は「ごめん。私も悪いと思ったんだけど」みたいな反応で、これまたびっくり。「いや、早く好きになったからって、何の権利も生じないと思うんだけど…」と思いつつも、部外者の私が口を出したら、余計にややこしいことになると思って黙ってたことがありました。

 

そりゃ結婚だったら先着順よ。早く相手を射止めた人の勝ち。でも、恋愛に早いもの勝ちはないと思うのよね。

 

それにさぁそもそもA子は、彼の気持ちをまったく無視じゃありませんか。自分の権利を主張する前に、まずは男の気持ちを確かめろって。

 

男の返事、これは容易に想像できるわ。「え———!A子ちゃんが俺のことを!?う〜〜〜ン。気持ちは嬉しいけど、今、俺B子ちゃんと…」か「えーなんだよ!もっと早く言ってよ———!!そういうことなら俺」←(心の声)かのどっちかだな。

 

だからもし私がB子で、「私のほうが先に好きになったのに!」と言われたら「ごめんなさい。だってしょうがないじゃない。彼は私が好きだって言うんだも~ん!!好きだって言うんだも~ん!!」って2回くらいは繰り返したいなぁ。そんなこと、ちょっとやってみたいと思いません?(笑)

 

なんて言うか、友だちに対して「友だちなんだから私によくしてくれてあたりまえ」と都合よく勝手に思い込んでる人が多いらしく、それだから友だちに傷つけられると余計に腹が立つんでしょうね。

 

でもさぁ、それは自分勝手な厚かましい期待というか願望なんだから、友だちに必要以上の期待をするのはやめた方が平和ですよ。

 

正しい恋愛のススメ」コーラス1997年9月号扉

 

取材・文/佐藤裕美

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