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迷った時には初心を思い出せ!!初心に返ったことで「デザイナー」も「プライド」も描けました/一条ゆかり

一条ゆかり

一条ゆかり

いちじょう・ゆかり 漫画家。「デザイナー」「有閑倶楽部」「プライド」など、OurAge世代なら誰もが夢中になったヒット作多数。大酒豪、愛煙家など破天荒な伝説あまたあれど、現在は家庭菜園でトマトを育てるなど、いたって健康的な日々。この連載では先生の数多くの名言から、特にOurAge世代向けの言葉をピックアップ。込められた”愛とムチ”の意味を、解説いただきます!

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もう40年以上前のこと。『りぼん』でデビューして、最初は軽妙なラブコメを描いてたんだけど、要求されるのがラブコメばっかでクサってたのよ。

 

そして!次の連載の依頼が来た時、一条は反旗を翻したのであった!

 

私はラブコメを描くために漫画家になったわけじゃないとゴネ、好きなものを描かせてくれとゴネ、打ち合わせはしない!好きなように描くとゴネ、その代わり人気がなかったらすぐ連載打ち切りでも構わないとゴネ切ったのであった。

 

いやあ~熱いわぁ25歳!怖いもの知らずですね。普段、割合素直に言うことをきいてたので、編集もたまには良いかと思ったのでしょう。

 

 

で、権利は獲得したんだけど、さて具体的に何を描けばと困って…困りました。あああ〰️〰️大見得きったのにアイディアが出ない!アレか!?コレか!?と悩み疲れ「えっとぉ、私は何が描きたくて漫画家になったんだっけ?」と自分に問いました。そうです!初心に返ったのです!

 

 

その当時は男女同権を望んでも、まだまだ女性の地位が低い時。女が好きな仕事をやり遂げることが大変な時、自分の仕事に全てをかけて、プライドを持って生きる女に憧れてました。

 

 

当時の少女漫画はファッション物も子供が主役で、いくら漫画だとはいってもこれはないだろうという現実離れした設定に、リアリストの私は苛立ってました。大ブームを起こした「巨人の星」に出てきた花形満が、かなりの人数を後部座席に乗せてオープンカーを運転してたのよ。お前高校生で絶対無免許だろ!そこは公道だぞ!しかも!!その車何人乗りだ!?定員オーバーだぞ!というくらいリアリスト でした(笑)

 

ということで、タイトルも最初は「プライド」にしようかと思ったんだけど、わかりやすいタイトルの方がいいかと自粛し、「デザイナー」にしました。

 

 

だから、あの話の本当の主人公は、亜美ではなくて鳳麗香なのです。自分がファッション界の女王でいるためには、娘の亜美ですら利用するという、とんでもない性格だけど、仕事に対しては、つねにプライドを持っていて、超一流。職業人として生きる女性の姿を描きたかったんです。

 

 

それから40年がたち、またしても「ああもうネタがない!描きたいものはみんな描いたよ」と困ったことになりました。

 

それでまた初心に戻って考えたら「そうだ、私はプライドを描きたかったんだ!!」と。そして「デザイナー」では、職業人としてのプライドを描いたけれど、今度は『人としてのプライド』を描こうと思ったんですね。

 

生きるだけならプライドなんか必要ないっていうか、かえって邪魔かもしれないけど、犬だって持っているプライドを持たないで生きるって、それで人間って言えるのか?と、一条は思ってます。人間として生きるための誇りと尊厳『プライド』です。

 

私はよく『恋愛マンガの女王』みたいに言われるけど、恋愛が描きたかったわけじゃないんです。恋愛って、ストーリーを作る上でとっても使い勝手のいいツールで、まず「話がまける」。恋愛のためには、人って、驚異的に頑張るでしょ? 1年かかるところを1か月でやったりするから、話を作るのに便利なんですよ。描きたいのは恋愛ではなくて、恋愛を通して成長する人間の姿。

 


いくつになっても人間は成長します。心の成長が止まった人間は、もう魅力はないです。

 

コロナが大変で疲れ果てている医療関係の方々。思い出してください。なぜ自分はこの仕事を選んだのか。
みなさんも「これから何をしょう?」「どっちの方向に行こう?」と悩んだら、初心に返ることで、自分の進む道が見えてくると思いますよ。

 

「プライド」第一巻カバー

プライド」第一巻カバー

 

取材・文/佐藤裕美

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