昔つきあっていた彼が、そういう人でした。ちょっと私が文句を言うと、「わかった、わかった。そうか…」そして文句を言う私に「ケンカはやめようよ」って言うわけ。「あら、やさしい人なのね。そうねケンカは良くないわ」って、最初のうちは思っていたんだけ〰️ど!残念ながらだんだん化けの皮が剥がれると言うか、知りたくもなかった真実がわかってきたのでありました。早い話が『問題解決の努力もケンカもしたくない』でした。
ケンカをしたくないのは、やさしいのでも平和主義でもなく!単に!面倒くさいから!!でした。そう言うと「いやいやそうではなく」とか言うだろうけど、い〰️〰️や間違いなくそうです!絶対そうだ!!
まあそりゃあね、ケンカするのって面倒くさいわ。体力いるし、文句もさんざん聞かなきゃいけないし、いちいち反論するのも疲れるし、挙句の果てに謝ったりする羽目になるかもしれないし、そうでしょ!?確かに喧嘩は煩わしい行為です。できればしたくないのは同意しよう。
私だって喧嘩はしたくない。でもね!言わざるを得ないから文句を言うのであって、それをちゃんと受け止めて、直してくれるなり、話し合ったりしてくれないパートナーとこの先うまくいくとは思えない。
彼は、自分の悪いところを直す気もなく、そういう面倒から逃げたかっただけで、結論は面倒くさいが勝ったというか、喧嘩するほどの問題ではない。つまり「どうでもいい」ってことだったんだと思います。
実は私、世の中にそういう人がけっこういるのを知らなかったのですよ。まわりは、ものを作るヲタクばかりでした。自分自身に果敢に向き合って、自分の弱さ、ダメさを掘り返しながら、好きなことに対してはしつこく何かを作り上げていくヲタクです。
彼もそこそこはヲタクだったので、つまるところ…いや、そこまで打ち込むほど好きではなかった…そうか…そうだったのか…コレが、藪をつついて蛇を出すっていうことか〰️!!
相手の素顔を知るのに3年くらいかかりました。え? かかりすぎ? (笑) でも、本当にやさしい人なのか、ただのことなかれ主義なのかは、なかなか区別がつきにくいのよ。
というわけで、みなさんもうっかり彼の本質が分かった時には
①面倒なので諦めて受け入れる
②彼が自分とキチンと向き合うように戦う
③捨てる
ちなみに一条は①を選択したんだけど、結局③で終了しました。
いやぁ、人生いろいろでネタが尽きません(笑)
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取材・文/佐藤裕美
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