温泉ビューティ研究家が、年200日温泉に通う本当の理由は?


40代まで化粧品会社に勤めていた石井宏子さん。元々日本の宿が好きで、仕事の合間を縫ってはさまざまな温泉宿に出かけていたそう。

石井宏子/温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト
温泉旅で心も体もきれいになる“ビューティツーリズム”を提唱。トラベルジャーナリストとして取材執筆・温泉の講演などで、年間200日全国を旅して温泉へ。日本温泉科学会会員。著書に『だから行きたくなる温泉セラピーの宿』などがある。

 

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「美肌の湯、といわれる温泉、全国にたくさんありますよね。でもそれって本当? と最初は思っていました。ところが実際温泉に入ると、本当に肌がつやつやに。湯上りに“水をはじく”肌になるんですよ。

 

それは、温泉には地球のミネラルがたっぷり含まれていて、その成分が働いて、からだのめぐりがよくなるからなんです。当時、温泉について調べ始めたら本当に面白くて、気がついたら会社をやめて旅人になっていました。今は週の半分は温泉地で過ごしています。仕事が立て込んで疲れたり、滞りを感じると温泉に行かずにはいられないんです(笑)」

 

◆冷えがつらいときは「有馬温泉」、めぐりが悪いときは「炭酸泉」へ

「皆さん、温泉に行くときに、行き先をどうやって選んでいますか? 『今度、箱根に行こう』、『次は湯布院に行きたいね』など、旅行とセットで検討されることがほとんどではないでしょうか。それももちろん正解ですが、私は自分のコンディションに合う“泉質”で温泉を使い分けています。

宮城県の鳴子温泉は炭酸水素塩泉。(写真は東鳴子温泉の旅館大沼)

 

たとえば、体が芯まで冷えているとき、カチカチになっているようなときは兵庫県の有馬温泉へ。こちらのお湯は、地球の中の奥深くにある成分まで溶け込んでいるかのようなパンチがあるお湯で(笑)、温まり方が群を抜いています。普通の温泉で温まるからだのさらに奥まで温まる感じ。塩分も炭酸ガスも鉄分もとても濃いんです。

 

疲れが取れない、体がスッキリしないようなときは炭酸ガスを含む二酸化炭素泉の温泉へ。炭酸ガスの泡に包まれて、血行促進作用があるのでめぐりがよくなります。

 

おすすめは福島県奥会津・玉梨八町温泉にあるせせらぎ荘と恵比寿屋。お湯に入ると炭酸の泡が体中について、あっという間に皮膚がほんのりピンク色に。めぐりがよくなったのを実感します」

 

◆スキンケアのブースターにもなる温泉のスゴさ

なるほど、温泉は成分を調べて行き先を決めるのもいいかもしれません。石井さんはさらに、私たちが見逃しがちなことも教えてくれました。

 

「温泉が肌にあっているなあと感じた時に、源泉かけ流しの温泉の場合、お湯がでてくるところがあれば、桶に汲んで顔を洗ってみてください。お湯をパシャパシャとつけるだけでも構いません。顔の血行がぐんとよくなります。

 

温泉から出た直後は肌の吸収力がよくなっていて、スキンケアでつけるものが入りやすくなっています。源泉のお湯はブースター替わりにもなって、スキンケアの効果を高めてくれるんですよ」

 

さて、そんな温泉好きの石井さんのご自宅のお風呂は?

 

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第27回
温泉ビューティ研究家が、年200日温泉に通う本当の理由は?

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