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40代からのフェムケアで人生が変わる⁉ 尿もれなんて怖くない

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尿もれや頻尿、外陰部の不快感などフェムゾーンの悩みが増えてくるOurAge世代。「フェムテック」という言葉もよく聞くようになりました。女性特有のお悩みとどう向きあえばよいか。泌尿器科医の関口先生に学ぶ40代からのフェムケア。3回連載でお届けします。

関口由紀先生
女性医療クリニックLUNAグループ理事長。医学博士。日本泌尿器科学会専門医。人生100年時代の日本の中高年女性の骨盤底・血管・骨・筋肉の総合的な維持管理を提唱し、生涯にわたるヘルスケアを実践。閉経前の女性対象のクリニックと、閉経後の女性を対象にするクリニックを主宰。

 

■フェムテック・ムーブメントの背景

関口先生によると、フェムテック(女性特有の問題を技術で解決する)の発端は欧米で、性機能向上のための道具などからスタートしたといいます。今では生理用カップや吸水ショーツなど生理や更年期トラブルの改善、妊娠関連の各種アプリなど様々な商品やサービスを「フェムテック」と総称しています。

 

「今のフェムテックは生理、出産、セックス、女性の労働問題という4つのターゲットにフォーカスされていますが、本来は女性が生きる上で快適に、楽しく過ごすための技術すべてです。それらのサービスや商品はすべてフェムテックでいいと思っています」と関口先生。

 

このムーブメントは「より快適に、より楽しく」という女性の意識が高まっている証でもあると言います。

 

■女性のフェムゾーンはどう変化するの?

フェムゾーンとは、腟と外陰部。OurAge世代はセルフケアが重要だと、関口先生は力説します。

 

「加齢により女性ホルモンが減少すると、皮下のコラーゲンも減少し、皮膚がたるんだり乾燥したりしますね。これはフェムゾーンでも起きています。しかし、お顔やボディは保湿ケアをするのに、フェムゾーンは何もしていない、という人が少なくありません。放っておくとかゆみが起きたり、腟が乾燥する萎縮性腟炎、性交時の痛みなどが起きる可能性があります。そして乾燥するとバリア機能も失われるので、細菌による感染リスクも。実は、フェムゾーンは保湿ケアがとても重要なのです」

 

萎縮性腟炎、性交痛など、閉経による生殖器関連のトラブルと排尿トラブルをまとめてGSM(閉経関連尿路生殖器症候群)と呼びます。

 

実はこの「GSM」は新しくできた考え方で、元々腟まわりのトラブルは「萎縮性腟炎」「老人性腟炎」がそれに該当していました。しかし、欧米では「閉経後もセクシャルなことを楽しみたい」という意識が高く、外陰部や排尿までを含めた概念として誕生したのだそう。

 

「日本では、セックスから入るとあまり注目されないんですよね。そこで、閉経後に起こる尿もれや頻尿がGSMなのだ、とうい啓蒙を始めました」

■骨盤底は出産で100%ダメージ

さらに、排尿機能を司る「骨盤底」も劣化していくといいます。

 

「最も大きく影響するのが出産です。帝王切開でも骨盤底はほぼ100%ダメージを受けます。たとえば、『尿道と膣、肛門をキュッとしめて引き上げて下さい』というと、出産前の人はほとんどできますが、出産後は半数以上の人ができないと言います。これはトレーニングで回復できますが、加齢による筋力の低下などが重なるとなかなか回復しないことも。排尿をコントロールする大切な場所ですから、尿もれや頻尿予防にも骨盤底筋トレーニングは重要なのです」

 

骨盤底とは恥骨から尾骨にかかるひし形のプレート(ハンモック)型をした臓器。骨盤底は皮下組織、じん帯、筋膜、筋肉でできています。その筋肉部分である“骨盤底筋”は尿道を開いたり閉じたりする役割があるため、鍛えることで尿もれや頻尿を予防、改善できるというわけです。

 

「尿もれはほとんどの人が経験しています。咳やくしゃみで“ちょいもれ”する腹圧性尿失禁や、トイレが間に合わないという過活動膀胱がほとんど。筋肉量の減少、女性ホルモン減少による皮下組織や筋膜の弾力低下などで尿道周囲のパッキンがゆるんでくるのは仕方のないことなんです。ですが、エイジド・フェムケアとして『外陰部の保湿と骨盤底筋トレーニング』の2大ケアを行えば、快適でいられるだけでなく、楽しいことを諦めずに生きていけるのです」

 

排尿トラブルはメンタルにも影響を及ぼすといいます。

 

「尿もれとうつに関係性があるというデータも示されています。うつにならずとも、尿もれを経験した自分にショックを受けたり、おでかけをやめたりするのはもったいない! 今は、吸水ケアも進化しています。まさにフェムテックですね。尿は無菌ですが、排泄されてから一気に細菌が増え始め、ニオイも発生します。炎症を起こさないためにも、そして何より快適でいられるために、吸水ケアを積極的に取り入れることをおすすめしています」

 

尿もれや頻尿は悩むことなんかない。大人世代は誰でも起こりうることなんですね。

 

「ゴルフ場のロッカールームで吸水ショーツを履いていたって、恥ずかしことなど何もありません。むしろそのアクティブさがカッコいいくらいですよ!」

 

尿もれなんて気にせず、楽しいこと、たくさんできそうですね。

次回は「ちょこっともれリスクチェック」や、今日からできる「エイジド・フェムケア」をご紹介します。

 

★OurAgeでは、3月31日(木)に関口先生を迎えて「40代からのフェムケアsupported by ロリエ・リリーフ」オンラインセミナーを開催いたします!

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撮影/山田英博 イラスト/かくたりかこ 取材・文/島田ゆかり

 


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