OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

https://ourage.jp/column/odekake_joshigumi/94826/

歩いて楽しむ冬の京都 その1

吉田さらさ

吉田さらさ

寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

記事一覧を見る

歩いて楽しむ冬の京都

その1

 

寺社部長の吉田さらさです。

全国の寺社を巡り、旅に役立つ情報をお届けしています。

今回は、冬の京都をゆるゆる歩いて楽しむ散歩コースをご紹介します。

まずは、京都観光の王道とは少し離れたところにある重森三玲(しげもりみれい)庭園美術館~吉田山のコース。むろんこのあたりにも吉田神社や京都大学など京都を代表する見どころは数々ありますが、東山や祇園周辺などと比べれば、ぐっと人は少なく、自分のペースでゆっくり歩くのに最適です。

吉田_冬の京都1_1

スタートは、重森三玲庭園美術館。

こちらは、重森三玲さんが長くお住まいになっていた旧邸で、その一部が一般公開されるようになったのは2005年のことです。遺族の方によって運営されており、たくさんの見学者には対応できないため、事前申し込みが必要で、限られた人数しか入れません。わたし自身も、一度行きたいと思いながらなかなかチャンスがなく、今回が初めての訪問でした。

吉田_冬の京都1_2

京都好き、庭園好きの方ならよくご存じのことと思いますが、重森三玲さんは、昭和を代表する庭園家(作庭家、庭園史研究家)です。力強い石組と独創的な苔の配置で、古い時代のものとは趣きを異にするモダンな印象の庭園を作られました。代表作は、東福寺の方丈庭園、大徳寺山内瑞峯院(ずいほういん)庭園など。そしてこちら、重森三玲庭園美術館の書院前庭園も代表作のひとつです。

吉田_冬の京都1_3

「庭園美術館」という名前がついていますが、重森三玲さんとそのご家族が実際に暮らしておられた邸宅であるため、展示物は庭園と建物そのものです。もとは吉田神社の神官の邸宅(社家)だったものを、重森さんが昭和18年に譲り受けられました。そのため、建物は江戸時代のもの。そこに重森さんが新たに設計して建てられた二つの茶席、重森さんご自身の作品である書院前庭、坪庭が加わり、江戸期のものと昭和のものが融合する特別な空間となっています。

吉田_冬の京都1_4

こちらを見学させていただくには、まず、以下のサイトにあるアドレスに申し込みメールを送るか、もしくは電話で予約します。参加可能な日時もサイトに明記されています。

メールの場合は、折り返し確認メールが送られてきて予約完了です。

http://www.est.hi-ho.ne.jp/shigemori/association-jp.html

 

見学時間が決まったら、あまり早く行かないこともポイントです。待ち合わせスペースがないため、もし早く着いたら、周辺散歩などで時間調整をしてから行きましょう。

吉田_冬の京都1_5

貴重な文化財を傷めないために、ご案内の方の指示に従って見学します。見学できるエリアは、書院とその前庭及び茶室(冬季、12月~3月中旬)です。茶室は入室することも可能です。その場合も、茶室に入室するか否かは選択制で、入場料が違いますのでご注意ください。写真撮影不可の場所もありますので、きちんとマナーを守りましょう。

 

冬季こその見どころもあります。次のページに続きます。

吉田_冬の京都1_6

ご案内の方のお話によれば、苔がもっとも美しいのは冬季です。茶室も素晴らしいので、ぜひ、公開期間中に行ってみてください。見学申し込みは一か月先まで可能です。

 

見学は50分程度で終了します。

その後、ここから徒歩すぐに吉田神社に参拝しましょう。

吉田_冬の京都1_7

こちらは、9世紀の半ばに平安京の守護神として創建された神社で、導き厄除け開運の神様として広く崇敬されています。境内には、全国の神々を祀る大元宮(重要文化財)など、さまざまな神様を祀る社があります。

 

吉田神社

http://www.yoshidajinja.com/index.html

吉田_冬の京都1_8

境内は、吉田山(古くは神楽岡と呼ばれた)の西側斜面に広がっています。点在する社にひとつひとつお参りしてみましょう。「菓祖神社」という興味深い名前のお社もあります。

吉田_冬の京都1_9

お菓子の元祖の神社?

そうです。そうです、こちらには、お菓子の元祖とされる田道間守命(たじまもりのみこと)と林浄因命(はやしじょういんのみこと)の二柱の神様が祀られています。田道間守命は、不老不死の果物とされる橘を常世の国に探しに行った人物です。古くは果物のことを水菓子と言い、果物とお菓子は同じものと捉えられていました。林浄因命は饅頭作りを奈良に伝えた人物です。

吉田_冬の京都1_10

この神様たちは、もともとは、奈良と兵庫、それぞれ別の神社に祀られていましたが、和菓子作りの盛んな京都にもということで、昭和32年に、こちらにお社が建てられたようです。スィーツ好きの方は、ぜひ、お参りしておきたいですね。

 

京都のお菓子とこの社の関係をもっと詳しく知りたい方は、こちらもお読みください。

http://kyotokashioroshi.jp/okashi01.html

 

さらに歩いて、絶景とカフェも。次のページへ!

引き続き、吉田山を登ります。途中で多少、勾配のきつい山道になりますが、標高は100メートル程度なので、すぐに山頂に出ます。冬枯れの木々の向こうに京都の街が見え隠れし、なかなかの絶景です。

吉田_冬の京都1_11

この吉田山の山頂ににあるのが、絵本に出てくるような小さなお家、カフェ「茂庵(もあん)」です。

吉田_冬の京都1_12

こちらはもともと大正時代に作られた広大な茶苑で、以前は、茶室が8室あったそうです。現在は、このカフェのほかに、2室の茶室があり、お茶会もできるようです。

吉田_冬の京都1_13

飲み物やケーキだけでなく、月替わりランチやピタパンサンドのランチもあります。ただし、大人気なので、観光シーズンや休日などは混雑します。やはり、冬の平日に訪れてゆっくり過ごすのがいいですね。

 

茂庵

http://www.mo-an.com/

吉田_冬の京都1_14

ここから下界に降りる方法は四通り。

ひとつは今来た道を戻る方法ですが、それはちょっと芸がないので、別の道を選びたい。北白川方面に降りて銀閣寺や哲学の道を目指すもよし、真如堂方面に向かい、金戒光明寺(黒谷さん)まで足を伸ばすもよし、各自、時間と体力に合わせて寺社散歩をお楽しみください。

 

 

 

吉田さらさ公式サイト

http://home.c01.itscom.net/sarasa/

個人Facebook

https://www.facebook.com/yoshidasarasa

イベントのお知らせページ

https://www.facebook.com/yoshidasarasa2

 

 

場所別・テーマ別おでかけ情報はこちら >

同じ場所・テーマから記事を探す

#近畿 #京都 #食べる #寺社 #花・庭園

おでかけ女史組の正しい楽しみ方
おでかけ女史組 キーメッセージ おでかけ女史組 キーメッセージ
<前の記事

<前の記事
第48回/2017年の初詣でにお勧めの寺社は?…

次の記事>

次の記事>
第50回/上野で奈良の神様にお参りできる! 特別展「春日大社千年の至宝…

この連載の最新記事

情熱のスペイン一人旅(その1)バルセロナ街歩き編

第109回/情熱のスペイン一人旅(その1)バルセロナ街歩き編

ねぶた祭りと青森観光で日本の夏を堪能

第108回/ねぶた祭りと青森観光で日本の夏を堪能

お寺のような空間の中で、  応挙寺の襖絵群を鑑賞

第107回/お寺のような空間の中で、 応挙寺の襖絵群を鑑賞

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

OurAgeスペシャル