いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。
腎臓の専門医でもある根来教授による「腎臓よろず相談室」も、今回でいよいよ最終回ですよ。
最後の質問は山形県天童市のMさんより、
「冷え性なのですが、冷えも腎臓によくないですか?」
というご質問です。
根来 こんにちは。根来秀行です。
冷えを自覚している女性はとても多いですね。
いし ハイハイ! いしまるこもです!
「冷えは万病の元」とも言いますから、腎臓にもよくないんでしょうねぇ。
根来 そうですね。通常の環境レベルで、冷えが直接腎臓と関係するということではないですが、腎臓は毛細血管の集合体ですから、冷えて血流が悪いような状態だと毛細血管への血流も低下して、自ずと腎臓の負担になる可能性もあります。
いし やっぱりなー。
根来 冷えやすい人は、ハラマキをして腰まわりを冷やさないのもひとつの方法でしょう。
いし シルクなどの薄手の腹巻きもありますしね。
いしまるこも愛用していますよ。
根来 夜はゆっくり湯船に浸かることをおすすめします。
いし お湯の温度はどれくらいが適温ですか?
根来 お風呂の温度が熱すぎると、交感神経が優位になって、睡眠の妨げになってしまいます。お湯の温度はぬるめに設定しましょう。夏は38〜40度、冬は、38〜41度くらいが適温です。腎機能障害や血圧障害、高血糖がある人は、浴室の中と外の寒暖差があると危険なので注意しましょう。
また、入浴後におすすめなのはストレッチ。腹式呼吸をしながら腎臓のあたりに手を当てて、背中を反らしたり、前屈をすると、腰まわりのこわばった筋肉がほぐれて、腎臓の血流もよくなりますよ。
いし 今日からやってみます!
根来 腎臓はバックアップがしっかりした臓器だから、ある程度機能が落ちてきても、低空飛行ながらがんばれるんです。でも、限界を超えていったん破綻すると、一気に悪くなるんですね。だからこそ、普段から腎臓にやさしい生活習慣を心掛けることが大切なんです。
繰り返し述べてきた通り、腎臓は毛細血管のかたまりですし、体液を制御する臓器ですから、毛細血管ケアをすることが、腎臓ケアにつながります。
いし 毛細血管ケアについては、『ハーバード&パリ大学根来教授の特別授業「毛細血管」は増やすが勝ち!』に詳しいので、是非、参考にしてくださいね。
根来 それではみなさん、今日も素敵な1日を!
(根来教授の体内向上プロジェクト「腎臓年齢を若く保つ!」は今回で終了です。
次回からは「副腎臓年齢を若く保つ!」が始まります。お楽しみに)
取材・文/石丸久美子 撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン