専門知識を持った女性医師たちは、いったいどんなサプリを飲んでいるのでしょう?
5名のS−Joy=素敵女医に賢い取り入れ方について伺いました。
まずお話してくださるのは、美容皮膚科・美容内科の小村十樹子先生です。
基本は食事。でも足りない栄養素を補って、健康な体に
趣味のゴルフでこんがりと小麦色に焼けた肌に、若々しい笑顔で、
いつも元気いっぱいの小村十樹子先生。
上手に摂取しているサプリメントが
それを支えているといいます。
「4〜5年前から分子栄養療法をクリニックでも取り入れ、
患者さんだけでなく自分自身やスタッフも
治療を続けています」(小村先生・以下同)
分子栄養療法(オーソモレキュラー、もしくは分子整合栄養学とも言う)とは
血液検査や尿検査などから、体の状態を細かく調べ、
不足している栄養素をサプリメントなどで補っていく療法のこと。
ここ数年で日本でも導入するクリニックが増え、注目されています。
「脳を含めた体の組織や細胞は、
つねに新しいものにつくり替えられていて、
その材料となるのが毎日食べている食事です。
しかし、食事だけでは、意外と栄養素が足りていなかったり、
偏っているものです。
この自分の栄養状態を知り、
不足している栄養素を正しく、バランスよく補充していきます」
サプリメントを雑誌やテレビで見て、なんとなくよさそうだからとか、
人にすすめられたから…というだけで選んでいませんか?
人の体は実に千差万別。
Aさんに必要なものが、自分には必要ないかもしれません。
「本当に自分に不足している栄養素を見極めて、
過不足なく補うことが大切。
こうして体の組織や細胞を健康に導き、
結果、薬に頼らずに不調にならないようにしたり、
疲れやストレスに負けない、
病気になりにくい体にしていくことを目的にしています」
今の自分の状態を知ることがサプリと上手につき合うポイント
アトピー性皮膚炎、頑固な冷え症、めまい、
慢性疲労、慢性頭痛、うつ病、更年期症状の人も、
栄養バランスを整えることで改善する場合も。
将来の病気の種を未然に摘むのにも
役立つといいます。
まずは今の自分の体の状態を知ることが、
サプリメントと上手につき合っていくポイントです。
「この分子栄養療法はアメリカで生まれたものですが、
まだデータを集めている発展途上にある学問です。
専門的な知識が必要で、
診断する医師の経験値が重要になってきます」
それゆえ、導入しているクリニックがまだ限られています。
完全に確立された学問ではなく、
サプリメントを大量に飲むように指導されたり、
費用の面などの問題点もあり、
賛否両論あるのも事実。
納得したうえで、上手に取り入れるといいでしょう。
●小村先生が健康のために毎日とっている栄養素
〈ビタミン・ミネラル〉
ビタミンB群(疲労・脳機能に)
ビタミンC(抗酸化に)
ビタミンD(免疫力増進・骨粗しょう症予防)
ヘム鉄(疲労回復)
〈胃腸サポート〉
植物性乳酸菌(腸内環境を整える)
乳酸菌生成エキス(腸内環境を整える)
有胞子性乳酸菌(腸内環境を整える)
消化酵素(消化を助ける)
〈その他〉
アントシアニン(眼精疲労に)
オメガ3系脂肪酸(脂肪酸のバランスを整える)
プロテイン(タンパク質不足の補給)
次回、小村先生が実際に飲んでいるサプリを紹介していただきます!
撮影/ケビン・チャン〈物〉 取材・原文/山村浩子