ハリ、ツヤがなくなる、などの髪質の劣化。そのままにしておくと、今や600万人とも言われる薄毛に悩む女性の仲間入りをしてしまいます。
改善のためにはどんなことができるのか、「AACクリニック銀座」の浜中聡子先生に、女性の最新育毛事情について教えていただきました。
<生活スタイルの改善>
これから生えてくる髪に何ができるのかを考えたい
「育毛とは、すでに生えている髪にではなく、これから生えてくる髪に何ができるのかを考えること。バランスよく栄養をとる、冷え症の人は冷えを解消して血流と代謝をよくする、タバコをやめるなど、体の内側へもアプローチすることが大切なのです」
なかでも浜中先生が、美髪習慣のなかで重視しているのが質のよい睡眠。
「髪が最も成長するのが、22時〜深夜2時の間だと言われています。遅くとも、24時前にはベッドに入ることが望ましいですね」
基本の睡眠時間は、6〜8時間。睡眠不足が続くと、細胞分裂の機能が低下したり頭皮の血流が悪くなったりするので、髪の成長にはマイナスの影響が出ます。
ほかに、ストレスをためないこと、有酸素運動を取り入れることも重要。週に3〜5回、少し汗ばむくらいの速度で20分ほどウォーキングをするのが理想的です。水泳や自転車などもいいでしょう。
美髪は、あくまでも健康の延長線上にあるもの。毎日の自分の習慣を見直してバランスのとれた生活を目指せば、今よりももっと美しい髪をキープできるはずです。
(女性の最新育毛事情「めざしたいのは、艶髪!」③は、明日、お届けします。お楽しみに)
<ケイコ>
浜中聡子先生プロフィール
北里大学医学部卒業。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医、米国先端医療学会専門医などの資格を多数取得。2009年「AACクリニック銀座」院長に。著書は「女性の薄毛・抜け毛 お悩み解消BOOK」(主婦と生活社)
撮影/板野賢治 ヘア/本山貴士(POOL) モデル/原 由美 スタイリスト/櫻井聖子(aloha dog)