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まだ間に合う! 腸が整えば体の内も外も美しくなる
「腸内環境」を本気で見直す
今、にわかに注目を集めている腸の世界。研究が進むにつれ、実はほとんどの病気は腸内環境の悪さが根源であることがわかってきました。
いつまでも元気に健康でいたいなら、Our Age世代からの腸活が必須です。
美腸ケア1
腸に関する最新Topics
研究が急ピッチで進むなか、現在、解明されたこと、されつつあること、そして現代人が抱える問題まで、腸に関する8つのTopicsに注目!
ここでは、その8つのTopicsを3回に分けてご紹介します。
今回は、前回の1、2に続いて、腸活は免疫機能の正常化のポイント、太りやすい体質には腸内細菌が関係している、便秘の放置は危険! の3つのTopicsをご紹介します。
Topic3
インフルエンザやアレルギー対策も腸活から
免疫とは外部から侵入しようとする異物から体を守る働きのこと。この免疫機能が弱ると風邪や感染症にかかりやすく、この働きが過剰に反応してしまうのがアレルギーです。
実は、この免疫機能を司る免疫細胞の70%は腸内で作られています。腸には食べ物などとともに、つねに外部からの侵入物が入ってくるので、腸内ではこの免疫細胞と腸内細菌が連携して体を守っています。
腸内細菌には、有害菌の増殖を抑える「善玉菌」、有害物質を作り出す「悪玉菌」、善玉と悪玉の優勢なほうに加担する「日和見菌」があり、それぞれ3:1:6の割合が理想。このように腸内細菌のバランスを整えることで、免疫機能が最も正常に働きやすくなります。病気知らずの体をつくる最大のポイント、それは「腸活」というわけです。
Topic4
デブ菌、ヤセ菌を発見!
私たちの腸には3万種類以上、1000兆個以上の腸内細菌が棲息しており、どのような細菌がどれくらいの割合でいるのかは、一人一人違います。その組成バランスが、その人の個性や体質に結びついており、太りやすい体質も、腸内細菌が関係していると考えられています。
太りやすい人にはフィルミクテス門、痩せている人にはバクテロイデス門という腸内細菌が多い傾向があり、これが「デブ菌」「ヤセ菌」の正体。デブ菌は肉中心の食物繊維が少ない高カロリー食を好み、ヤセ菌は野菜たっぷりの低カロリー食を好みます。
もともとデブ菌が多い人は、気づかないうちに、太りやすい食事に誘導されているのかも。痩せたいのなら、ヤセ菌が好む食生活を。痩せる力を引き出すのは、毎日の食事にかかっているようです。
Topic5
週末トイレ症候群に警鐘!
女性の実に2人に1人は便秘という統計が出ています。便秘の症状にも、軽いものから重度なものまであり、なかには平日まったく排便をせず、週末に下剤を使ってまとめて出す人も。これを「週末トイレ症候群」と呼んでいます。
便秘が重度化する原因は、精神的ストレスや食生活の乱れ、運動不足の慢性化など。もはや便秘が当たり前と、あきらめている人もいますが、そんな人の腸内は腐敗物質にあふれ、本来の腸の機能が著しく低下、やがてさまざまな病気へと発展します。
たかが便秘、と放置は禁物! 早急な腸活が必須です。
次回は、リーキーガット症候群の恐怖、注目の便移植、細菌解析による健康管理について、の3つのTopicsをご紹介します。
撮影/小山志麻 イラスト/D[diː]〈花〉 内藤しなこ 取材・原文/山村浩子 監修/藤田紘一郎