NYでは＂ロカボ＂のパンやパスタ、宅配サービスまで拡大中
低糖質フードの新世代が登場！
日本でも「タンパク質を多く、糖質は控えめに」が広まっていますが、ニューヨークでは低糖質・低炭水化物はすでに常識。NY在住のエディター・黒部エリさんが、〝新世代ロカボ食品〞をレポート！
パンやパスタ、マフィン、宅配食までロカボが登場
日本でも最近出回っているカリフラワーライスは、NYでは２年ほど前に大ブームが起き、カリフラワーが品薄になる事態に。それほどアメリカでは、炭水化物の摂取を制限するローカーボ（ロカボ）・ダイエットや、低糖質＆高脂質・高タンパク質のケト・ダイエットをする人が多く、対応したフードも急増しています。パンやパスタ、アイスクリームといった食品から、宅配食サービスでもロカボ対応食が登場。例えば宅配食サービスの「テリトリー・フーズ」では、調理済みの「ケト・リセット」メニューを提供。カロリーの60～70％が脂質、20～25%がタンパク質、５～10%が炭水化物という献立です。オンラインで自分が好きなミールを選び、デリバリーまたはジムなどでピックアップ。１食当たり13・95ドルなので、買い物や調理の時間をカットできることを考えたら割安でしょう。
Territory Foods テリトリー・フーズ
調理済みのミールを、自宅に宅配するかピックアップできるサービスを提供している「テリトリー・フーズ」。栄養バランスに優れた個食を手軽に食べられるので、アメリカでは宅配フードサービスが人気急上昇中です。「テリトリー・フーズ」では「ケト・リセット」の選択もあり、例えば「チリポークとカリフラワーライス」「アジアン・チキンサラダ」「ピーカン・チキンとグリル野菜」といったミールを選ぶことができます。
最近の低糖質ブレッドは、原材料に穀物を使用していないのが特徴です。ジュリアン・ベーカリー社を経営するヒース・スクイア氏は、両親のベーカリーを受け継いで経営しつつも、一時は100㎏を超える体重に悩まされていたそう。それを低糖質ダイエットにシフトしてから16㎏減量！ そこでパレオ（乳製品や穀物、精製された砂糖などを避ける＂原始人食＂）とケトに合わせたパンや食品を開発販売しました。同社の「ケト・シン・ブレッド」は、アーモンド粉、卵、バター、クリームなどを原材料にしていて、炭水化物から食物繊維を引いた「正味炭水化物」はゼロ。見た目はまったく普通のパンです。
Keto Thin, Paleo Thin ケト・シン／パレオ・シン
ジュリアン・ベーカリー社は現在、低炭水化物のパンやクラッカー、グラノーラ、バーなど、ロカボ食品を販売。パンの「ケト・シン・ブレッド」は１枚140kcalで、炭水化物は０ｇ。16枚入り３パックで$39.99。「パレオ・シン・クラッカー」と、より低カーボの「プライマル・シン・クラッカー」（写真上）は、２箱セットで$19.99。１食６枚（14ｇ）で70kcal。炭水化物は「パレオ・シン」が５ｇ、「プライマル・シン」が３ｇ。「パレオ・シン・クラッカー」は、パルミジャーノチーズやチアシードなどを原材料としていて、普通のクラッカーと違和感のない味わいです。
取材・原文／黒部エリ
