玄米味噌玉ご飯
~冷えをとる大地の恵みレシピ 第2回
奈良県・初瀬の古民家で、女性のための「体がラクで、楽しい」食養生の知恵を精力的に提案しているオオニシ恭子さんに、冷えをとる簡単レシピを教えていただくシリーズです。食材や調味料、それぞれの人の体調を、「陰(冷える)と陽(温める)の7タイプに分ける」というのが、オオニシさんの食養生の特徴。
そして「調味料にも、陰(体を冷やす)と陽(体を温める)のものがあります」とのこと。
体を温めるレシピを伺う連載の第2回は、「玄米味噌玉ご飯」です。
玄米は、白米や麦よりも体を温め、余計なものを出してくれる作用があるのだとか。
また、「味噌は体を温める力が強い“陽”の調味料です。油とともに炒ると、さらに効果がありますよ」とオオニシさん。味噌の中でも、陽のパワーが強い豆味噌を使うのがおすすめだそう。しっかりと油で炒めたものを小さく丸めて味噌玉にし、ごはんと混ぜていただきます。
「冷えが強いときは、摂りすぎない程度に塩気のある調味料を利用しましょう。この味噌玉ご飯をいただくと、体がポカポカしてくるはずですよ」
玄米味噌玉ご飯
[材料1人分]
玄米 75g
ぬちまーす(海塩) 少々
豆味噌(または麦味噌) 大さじ1
白胡麻 小さじ1 …軽く炒る
炒り胡麻油 小さじ2
[作り方]
1)玄米は洗米後、3割増しの水に6~7時間浸水してから、ぬちまーす少々を加えて炊く
2)フライパンに炒り胡麻油を熱して、味噌を炒める。油と味噌がよく混ざり、少し乾いてきたら火を止め、冷めたら白胡麻を加えてよく混ぜ合わせ、小さな丸玉にする(写真上参照)
3)炊きあがった玄米ご飯に2)を混ぜる
〈教えてくれた人〉
オオニシ恭子 フード*メディスナーⓇ。食養料理研究家の桜沢リマ氏に学ぶ。1981年渡欧。以来32年にわたり、東洋的食養法を基本としながらも欧州における素材と環境を取り入れた食養法「ヨーロッパ薬膳」の普及に努める。2013年1月より、奈良・初瀬の地に移住。心と身体を整える食養生を考え、提案する「やまと薬膳」を主宰。料理教室や各種オンライン講座等の詳細は、https://yamatoyakuzen.com/
撮影/福森クニヒロ 取材・文/井尾淳子