レモンの皮、その効能をまるごと享受!
ニューヨークもだいぶ暑くなってきました!暑いときはやっぱり、酸味のあるさっぱりした味がほしくなります。汗をかきやすく紫外線にさらされることの多い夏はビタミンCが不足しやすいので、ビタミンCの摂取も気になるところですね!
そこで思い浮かぶのはレモンですが、レモンは果汁よりも皮にビタミンCやカルシウム、ポリフェノールなどの栄養素が多く含まれています!免疫力を上げたり、鉄の吸収を助けて骨粗しょう症を予防したり、がんを予防する効果が期待されていたり、その効果はさまざま。レモンの成分をあますことなく享受するためには、皮をうまく活用したいですね!なので、安心して皮を使えるオーガニックレモンが手頃な値段で手に入るときは、なるべくオーガニックレモンを買うようにしています。
レモンを冷蔵庫に入れておくと、いつの間にかかびてしまって、捨てないといけなくなってしまった経験はありませんか?すぐに使わないレモンは、冷凍がおすすめです。レモンをよく洗って水分をふき、ラップでぴっちり包んでジップロックに入れて、冷凍庫に入れておきます。
皮をすりおろす時は、凍ったまま必要な分だけすりおろし、すぐに冷凍庫に戻します。果汁も使う場合は、そのまま室温で解凍して絞ります。完全に解凍した皮はしなっとして、フレッシュなレモンより果汁を絞りやすい感じがします。
このレモンの皮のすりおろし、気のきいたトッピングとして、見た目にちょっとした変化をつけられるメリットもあります。いろいろな料理に使ってみたのですが、特におすすめな3品をご紹介しますね!
アスパラガスのグリル
グリルしたアスパラガスに粉チーズがかかっているのはよく見かけますが、ここでは粉チーズの代わりにレモンの皮のすりおろしを使いました。
アスパラガスは根元の硬いところをはずし、塩、こしょう少々とオリーブオイルをまぶします。クッキングシートかくっつかないアルミホイル(またはくしゃくしゃにして凹凸をつけたアルミホイル)をのせたオーブントレイに重ならないように並べ、200℃で15分くらい、うっすらと焦げ目がつくくらいまで焼きます。
焼けたらお皿に並べ、レモンの皮のすりおろしをふりかけます。とってもシンプルなんですが、チーズよりこちらの方がさっぱりしていておいしい!と私は思いました。乳製品NGの方もこれなら安心。焼きたてを召し上がってくださいね!
夏にぴったり!バナナの即席デザート
バナナは5分の1くらいをトッピング用に残し、4/5本分、生クリーム(ビーガンの生クリームでもおいしくできます)大さじ1、レモン汁大さじ1、氷1個をフードプロセッサーにかけてドロドロにします。残しておいたバナナは小さく角切りにします。
グラスにドロドロにしたバナナ液を注ぎ、角切りにしたバナナをのせ、レモンの皮のすりおろしをふりかけました。
甘くてひんやりして、夏にぴったりのヘルシーおやつ!甘みが足りないと感じたら、ハチミツを少し加えてもいいかもしれませんが、私はお砂糖もハチミツもなしで十分甘いと思いました。ちょっとおしゃれでとっても簡単!大人にも子どもにも喜んでいただけると思います。
レモン風味のふきの味噌炒め
ふきなんてニューヨークで手に入るの?と思われるかもしれませんね。店ではまず見かけませんが、お庭のあるお宅ではふきを育てている日本人の方が少なからずいらっしゃいます。シーズンの今は、「食べきれないからもらって~」なんて言われることもしばしば。
そのふきを下処理した後、細かく刻み、ごま油少々で炒め、お酒と砂糖、八丁味噌を加えて味つけしました(下処理は、洗って塩をまぶして板ずりし、沸騰したお湯で3~5分ゆでて氷水にとり、筋をとり、水につけておきます)。
冷ややっこの上にのせて、レモン汁を小さじ1くらいかけ、さらにレモンの皮のすりおろしをのせました。ふきとレモンの組み合わせなんて初めてでしたが、これが意外に合うんです!自分でもビックリ!以前「味噌レモン」をご紹介しましたが、ふきとレモンというよりは、味噌とレモンが合うということかもしれません。とにかくだまされたと思って(?)一度試してみていただきたいです。
これ、ぱっと見には「しょうが?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこを「レモンの皮」と言ったらビックリされるでしょうし、食卓での会話がさらにはずみそうですね。