奈良という日本文化発祥の地で作られ続けてきた大和伝統野菜と、世界各地受け継がれてきた野菜を栽培し提供している農業レストラン、「清澄の里 粟」をご紹介します。
色も形も大きさも未知の野菜がたくさん!
奈良で作り続けられてきた大和伝統野菜と、世界各地に受け継がれた野菜約120種を栽培、提供。ここはまるで野菜の博物館のよう。
「京は雅(みやび)、奈良は鄙(ひな)びとよく評されますが、奈良の野菜は家族のために作る自給野菜(家族野菜)という文化があります。でも、それが本来の食ではないでしょうか」と、県内の在来作物の調査研究など、大和野菜の第一人者としても知られる代表の三浦雅之さん。
三浦雅之さんは、コミュニティと地域創造の「Project粟」も展開。料理は妻・陽子さんの担当です。
ヤギがひょっこり顔を出す農家レストランでいただく、奈良の気候風土に根づいて育った家族野菜の独特な風味・食感は格別です。
店内の窓からは、大和盆地が一望。店の人気者、ヤギのペーターくんも顔を出してくれました。
メニューは大和野菜をふんだんに使ったコースのみ(ランチのみ、要予約)。上写真はコースの煮物と生ゆばのバーニャカウダ。
奈良の代表的な大和野菜など。上写真左から、今市かぶ、味いちばん紫(大根)、片平あかね、大和いも。
奈良県奈良市高樋町861
☎0742-50-1055(予約受け付け時間10:00~16:00)
営業時間:11:45~16:00(L.O.15:30)
不定休
撮影/福森公博 取材・原文/井尾淳子