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「いつもの」を好み、変化が嫌いな人は家計改善のチャンスを逃し、老後資金がたまりにくい「老後マネーがショートする人、お金が貯まりにくい人7つの特徴」

明快な解説が大好評だった連載「50歳からお金が貯まる人になる8つのレッスン」の第2弾! 今回もファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんに、老後マネーを貯めるうえで大事なことを教えていただきます。今回は、変化を受け入れる、新しいものを取り入れることでお金が貯まりやすくなる、というお話です。

 【教えていただいた方】 

黒田尚子
黒田尚子さん
CFP®  1級ファイナンシャルプランニング技能士
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1969年生まれ。立命館大学法学部卒業後、1992年に日本総合研究所に入社。在職中にFP資格を取得、98年に独立系FPとして転身。現在は、各種セミナーや講演、執筆、個人相談など幅広く活躍。CNJ認定 乳がん体験者コーディネーター、消費生活専門相談員資格取得。「がんとくらしを考える会」理事、城西国際大学経営情報学部非常勤講師なども務める。著書に『がんとお金の真実(リアル)』『親の介護は9割逃げよ』『病気にかかるお金がわかる本』(共著)『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか「自然に貯まる人」がやっている50の行動』『終活1年目の教科書』など多数。

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こんにちは。ファイナンシャルプランナーの黒田尚子です。

 

突然ですが、皆さんはどの事業者の携帯電話を利用していますか?

 

大手キャリアの携帯電話を使い始めて以来、ずっと同じ会社のものを使っているという人や契約内容(プラン)を一度も変更したことがない、という方もいらっしゃるかもしれません。

 

◆見直し効果が大きい固定費・携帯電話の料金見直しをしたことがない人は約4割

 

消費者庁の調査によると、携帯電話を利用している人のうち約6割の人が事業者を変更したことがあるという結果が出ています。

つまり、残りの約4割は事業者の変更をしたことがないということ。

 

携帯電話の料金は毎月必ず出ていくお金、いわゆる「固定費」のひとつです。

 

携帯電話の事業者を見直して料金を抑えることができれば、節約効果はとても大きいのですが、「変更するのが面倒」「特に不都合がないから今のままでいい」と見直さない人が多いのです。

 

 

確かに、いろいろ調べてどれが安いのかを比較し、これと思ったものに変更するための手続きをする…。

その一連の作業には手間がかかります。

 

困っていることがなければそのままにしてしまう気持ちはよくわかりますが、上手にお金を貯めるには、携帯電話の見直しはとても大切です。

 

◆携帯電話料金見直しのタイミングは大きく3つあります

 

おすすめの見直しのタイミングは、次の3つです。

 

①それまではなかったサービスなどが出てきたとき

②スマホの機種変更をするとき

③生活スタイル、ライフステージに変化があったとき

 

では順に見ていきましょう。

 

①それまではなかったサービスなどが出てきたとき

携帯電話もこれまでに番号ポータビリティが始まったり、大手キャリアの回線を使った格安スマホが登場したり、といった変化がありました。

そういった変化が起きたとき「私も変更してみたら、何かメリットがあるかもしれない」とチェックしてみましょう。

 

②スマホの機種変更をするとき

スマホの機種変更の頻度は人によりますが、2年に一度くらい変更する人が多いようです。

機種変更をするときに、自分が最近はスマホをどう使っているか(例えば通話はほとんどせず、メールをしたり、動画を見ることが多いなど)をまずチェックしましょう。

そして、現在契約している料金プランが自分の使い方に合ったものなのか改めて調べたり、ほかにもっといいプランがないかお店の人に教えてもらう、またはもっと合っている事業者がないか探してみましょう。

 

③生活スタイル、ライフステージに変化があったとき

お子さんが進学や就職で携帯電話の使い方が変わったり、キャリアを変えたりしたときは自分の携帯電話のプランも見直してみましょう。

なぜかというと子どもの進学や独立は親の生活スタイル、ライフステージが変わるタイミングでもあることが多いからです。リタイアしてあまり電話をかけることがなくなった、子どもが巣立ち夫婦二人だけの暮らしになった、思い切って念願の田舎暮らしをすることにした…そんなときも見直し時です。

 

とはいっても「大手キャリアから変更したほうが金額的にはお得だけれど、慣れない会社のものは不安」といったことがあれば、サブキャリア(大手キャリアが同じグループ企業や出資子会社で展開しているサブブランドの格安SIMを提供する事業者)にするなど、無理をせず自分が安心する範囲内で変更してみるようにしてください。

 

◆不要な固定費を払い続けていないかチェックを

 

携帯電話の料金が固定費で、見直すと効果が大きいとお話ししましたが、これはほかの固定費にも同じことが言えます。

 

例えば光熱費。

光熱費を見直すことで、年間の支出に大きな差が出ることがあります。

 

電力自由化となり、電気代やガス代をまとめて見直すことができる「エネチェンジ」などのWebサイトが今はあるので、それを活用するのもいいかもしれません。

 

またクレジットカードのように年会費がかかるサービスも固定費のひとつ。

見直してみることをおすすめします。

 

そのサービスをちゃんと使っているのか、または今の自分に必要なのかを考えてみましょう。

ほとんど使っていなかったり、もう必要性を感じないというものがあれば、ぜひ見直しを。

 

見直したいものはまだあります。

それは定期購入、サブスクリプション(サブスク)です。

 

 

例えばサプリメントの定期購入や配信サービスのサブスクなども、意外に契約していることを忘れてしまったまま自動的に継続しているものはないでしょうか。

一度チェックしてみてください。

 

活用していないことにお金を使うのはもったいないこと。

とはいえ何かを変更したり、停止するために手続きをするのは面倒なことです。

 

でも「面倒」「よくわからないから」「特に不便はないから今のままでいいや」と新しいものをチェックすることなく「いつものでいいや」とか「今までと同じでいい」と変化を嫌っていたら、家計改善のチャンスを逃してしまいます。

 

不要な支出を削ることは、お金を貯めるためだけではなく、自分がやりたいことや使いたいことにお金をかけられるようにするうえでも大切です。

 

自分なりのタイミングでぜひ見直しをしてみてください。

 

本日はここまで。

次回もお楽しみに!

 

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取材・文/倉澤真由美 写真/Unsplash

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