食材選びが大事!
NYで話題の 〝健康〞のためのふたつのダイエット
美&元気をあきらめないための新しい話題がいち早くキャッチできるNY。今回は、単純に体重を落とすためではなく、 健康を維持するための新しい食事療法について、NY在住のエディター・黒部エリさんにレポートしてもらいました。
炎症を抑えて、”ヒーリング効果の高い”食べ物をとる
Anti-Inflammatory Diet(アンチインフラマトリー・ダイエット)
アンチインフラマトリーと 低フォドマップがキーワード
毎年新しいダイエットが登場するアメリカですが、最近話題になっている ふたつの食事療法を紹介しましょう。
まず炎症を抑える食事をするのが、 アンチインフラマトリー・ダイエット です。炎症とは体内の免疫反応を指し ますが、慢性の炎症が、がんやアルツ ハイマー、リーキーガット(腸管壁浸漏)症候群、関節炎、糖尿病などを引 き起こす原因と言われているので、炎 症を起こす食べ物を避けて、心と体の 健康を回復させる食べ物をとろうとい う療法です。
具体的には、化学物質が入った加工食品や、過剰なアルコール、トランス 脂肪酸や砂糖、精製された炭水化物を 避けて、揚げ物を食べず、ソーダなど の甘味飲料を飲まないようにします。 一方、炎症を抑える食品として最も多 くとりたいのは緑黄色野菜。ベリー類、 ナッツ、豆腐、全粒穀物や雑穀米、サ ーモンやサーディンなどオメガ3系オイルの多い魚を中心に、赤身肉は1週 間に1回程度で。オイルはバージンオ リーブオイルを使い、ターメリック (ウコン)やしょうがは積極的に、嗜 好品ではダークチョコレートと赤ワイ ンをとり、緑茶を飲むのがおすすめ。
アンチインフラマトリー・ダイエットの食材がわかる早見表
次回は、低フォドマップ・ダイエットについてお伝えします。
イラスト/かくたりかこ 取材・文/黒部エリ