昼ごはんだけ入れる社員食堂~新潟県・八海醸造・魚沼の里 ~
春を待つ雪国を旅してきました。新潟県南魚沼といえば米どころをイメージしますが、米どころといえば、酒どころ。魚野川の八海山側のエリアは水に恵まれて酒作りの里でもあります。数ある新潟の名酒のひとつ、八海山の蔵元「八海醸造」が作った魚沼の里は、里山に楽しい立ち寄り場所が点在しています。
まずは、お腹が空いたのでランチ。魚沼の食材の食堂やこだわりのそば屋などもあるのですが、わたしが、まっしぐらに目指したのは、ここ「みんなの社員食堂」です。
ここは、八海醸造が「同じ釜の飯を食べる」ことを大切にして、全てのセクションの社員がこの社員食堂を利用しているという場所なのですが、なんと、お昼ごはんの時間だけ、一部を一般のお客様にも解放してくれているのです。どんなごはんが食べられるのかと、ワクワクしながら入りました。
外来の人が注文できるメニューは3つ。日替定食800円と八海定食(肉)、八海定食(魚)各1,000円。どれも、数量限定で無くなり次第終了です。この八海定食が、さすが酒蔵という魅力的なメニュー。わたしがいただいた「肉」は、豚ロース塩麹焼。さすが酒蔵です。なんと、厚切りロースが2枚ものっていて、生野菜もたっぷり添えられてバランスもいい。お味噌汁とごはんは自分で好きなだけよそうことができるのですが、これが、どちらも超美味しい。具沢山のお味噌汁は、キノコや豆腐、油揚げ、ネギもたっぷり入れて栄養満点。お味噌そのものも美味しかったです。ごはんも、やはり、米も水もよいからか、甘味があってもっちりと炊けていました。これは、幸せ。
「魚」の方は、カラスカレイあまさけ煮。こちらも酒蔵らしいお料理です。酒蔵で働く社員さん達の元気を支える社員食堂は、ボリュームたっぷりですごい。お茶碗やお椀の大きさと比べてみると、いかに魚がビッグサイズかわかりますね。ちなみに、社員食堂ですが、八海山泉ビールの生ビールや日本酒、甘酒なども注文できます。
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食後は、八海醸造が取り組むプロジェクト「雪室」を見学。雪国ならではの生活文化でもある「雪室」について学び、いよいよ雪室の中へ。
豪雪の冬を利用し、約1000トンの雪をこの中に貯蔵します。雪は1年かけてゆっくりと溶けていくので、四季を通しておよそ5℃という安定した低温高湿を保てるのだそうです。
この雪室の中で原酒を貯蔵するとどのように熟成されていくか、八海山の新しいチャレンジが始まって4年目を迎え、ようやく、今年、雪室貯蔵3年の純米吟醸八海山が誕生しました。今、この雪室では、さらに5年貯蔵を目指して眠っているお酒があります。
雪室見学の最後は、もちろん、試飲。雪室貯蔵3年ものもいただくことができます。雪を思わせる純白のボトル。香り豊かで華やかに広がる味わいは、眠りから覚めていく春の芽吹きのようでした。お酒が飲めない人には、あまさけも4種類ありますので、飲み比べができます。
魚沼の里
石井宏子
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