しょうがみりんはフルーツと好相性。
煮つめ具合で好みの甘さに調整を！
血行をよくして体を温める、代謝をあげる、炎症を抑える作用など……。さまざまな美容・健康効果で話題になることも多い「しょうが」。
美と健康を意識する女性たちの間では、しょうがを積極的にとるというのはもはや常識ですね。
しょうがの健康効果に詳しい内科医の石原新菜さん（下の写真）も、「しょうがを毎日、親指２本分（およそ20ｇ）以上とること」をおすすめしているそうです。
「でもなかなか毎日、食べ続けるのが難しい……」という方に、新菜先生がおすすめしているのが、刻んだしょうがを本みりんで煮た、作り置き万能調味料「しょうがみりん」です。
考案したのは、ヘルシーレシピで人気の野菜料理家・庄司いずみさん（下の写真）。「本みりんで煮ると、しょうが辛味がマイルドになって食べやすくなります」。
「しょうがみりん」は、たっぷり作って冷蔵庫にストックしておけばさっと料理に使って、いつでも手軽にしょうがのパワーをとれるというスグレモノ。「しょうゆと合わせて野菜を炒めたり、魚や肉の照り焼きダレにしたり。毎日の料理に、爽やかな甘味をつけるのに大活躍しますよ」と庄司さん。
作り方はとっても簡単。しょうがを刻んで煮るだけ。忙しい方も、お料理がちょっと苦手という方も、思い立ったらすぐに作れる簡単さも嬉しいですね。
＜しょうがみりんの作り方＞
①しょうがはよく洗い、皮をむかずに（気になる汚れはこそげ取る程度に）粗みじんにする。
②①を鍋に入れて本みりんを加え（下の写真）、中火にかける。
③煮立ったら弱火で５～８分煮て、火を止める。煮つめ加減で甘味を調整する（写真②）。冷蔵庫で１カ月保存可能。
「タカラ『国産米100％』＜米麹二段仕込＞本みりん」の注ぎ口は２種類。たっぷり使うときは広口、少量注ぐときは細口と使い分けて
また、お好みで、甘味の強さを煮詰め加減で調整できるというのもポイント。ほんのりとしたやさしい甘味を楽しみたいときは、上記の基本の作り方（煮詰め時間５～８分）で。しっかりとした甘味が欲しいスイーツにはもう少し長め（煮詰め時間10～12分）に煮たしょうがみりんを使うとよいでしょう。
フルーツの持ち味を引き立てる
ナチュラルですっきりとした甘味
しょうがみりんは、スイーツの甘味料としてもおすすめ！
「しょうがみりんは、本みりんのナチュラルな甘味としょうがの爽やかな香りを組み合わせた、すっきりとした甘味が特徴。フルーツの持ち味を生かした、甘さ控えめの大人スイーツにぴったりです」と庄司さん。
また、新菜先生によれば、「フルーツと組み合わせることで、ビタミン・ミネラル・抗酸化成分など、女性に嬉しい成分もしっかりとれますよ」とのこと。まさに「いいことづくめ」です。
それでは、おしゃれレシピで大人気の庄司さんがおすすめする、春のとっておきスイーツをご紹介しましょう！
豆腐のふわふわ食感が新しい！
Recipe 01 豆腐白玉のしょうがみりんシロップかけ
ナチュラルな甘味が特徴のしょうがみりん。果物の繊細な味を損なわず、引き立ててくれます。好みの果物でアレンジを楽しみましょう。
材料（２人分）
白玉粉……60ｇ
絹ごし豆腐……60ｇ
キウイフルーツ……1/2個（皮をむいて角切り）
ブルーベリー……適量
しょうがみりん……適量
①白玉粉と絹ごし豆腐をボウルに入れてしっかりと混ぜ、耳たぶくらいの硬さになるまで練る。
②①を団子状に丸め、沸騰させたたっぷりの湯に入れる。浮き上がってきたらゆで上がり。冷水にとって冷ます。
③②の水をきって皿に盛り、キウイフルーツ、ブルーベリーを飾り、しょうがみりんを好みの量かける。
＊基本のしょうがみりんをそのまま使ってもOKですが、さらに数分煮つめ、とろみをつけるとより甘味が際立ちます。
【新菜先生がヘルシー効果をCheck!】
一般に白玉の栄養はほとんどが糖質ですが、豆腐を加えることでタンパク質やミネラルがプラスされます。また、キウイには美肌に欠かせないビタミンCが豊富です。
しょうがみりんを使った春の爽やか＆ヘルシースイーツを、次のページでもう1品ご紹介します。
簡単！ 甘酒といちごを混ぜて冷凍庫へ
Recipe 02 甘酒といちごのアイスクリーム風
甘酒にはアミノ酸やビタミンB群、食物繊維など、すっきりボディや美肌に欠かせない成分が豊富です。フレッシュないちごをたっぷり添えて召し上がれ。
材料（３～４人分）
いちご……100ｇ
甘酒……300ml
塩……ひとつまみ
しょうがみりん……適量
いちご（飾り用）……適量
ミント……適量
作り方
①Ａをポリ袋に入れ、ポリ袋の上から手でいちごを押しつぶす。
②ポリ袋の口を閉じて平らにならし、ポリ袋に入れたまま冷凍庫で冷やし固める。
③②をスプーンなどですくって皿に盛り、飾り用のいちごを好みの大きさに切って添える。しょうがみりんをかけ、ミントを添える。
＊基本のしょうがみりんをそのまま使ってもOKですが、さらに数分煮つめ、とろみをつけるとより甘味が際立ちます。
【新菜先生がヘルシー効果をCheck!】
甘酒には代謝をサポートする働きを持つビタミンB群、腸内環境を整える食物繊維やオリゴ糖、元気の源のアミノ酸などが豊富。いちごには整腸作用の高いペクチンや、細胞の生成をサポートする葉酸が含まれます。
「しょうがみりん」でスイーツタイムを楽しみながら、春のすっきりボディを手に入れましょう！
《今回使ったみりんは？》
「タカラ『国産米１００％』<米麹二段仕込>本みりん」
原材料は国産米100％。「米の旨味を引き出す米麹」と「オリゴ糖を豊富につくる米麹」の２種類の米麹を使用した「米麹二段仕込」による、豊かな旨味とまろやかな甘味があります。
細口＆広口の２段式キャップでムダなく注げる「らくらく調節ボトル」入り。
500ml ￥395
●問い合わせ 宝酒造お客様相談室 ℡075-241-5111
撮影／鈴木正美 スタイリング／中野径恵 取材･文／瀬戸由美子
