羽田美智子
“自分磨き”のための大人の手習い Vol.6
有機農業家・弓木野 毅さんが指南
大地のパワーをもらって
強い心、元気な体を手に入れる!
"宇宙の営みの力"を作物の栽培に生かしていく「バイオダイナミック農法」で野菜を作り続ける、オーガニックファーム「百姓農園」を営む弓木野毅さん。
数年前に偶然、お店で手に取った弓木野さんの野菜が忘れられないという羽田さんからの熱いリクエストで、ついに今回の対談が実現。
羽田さんが弓木野さんの畑で収穫を体験
畑に到着した羽田さんは、空に向けて両手をグーンと伸ばして深呼吸。
キラキラ輝く緑に囲まれたエネルギーたっぷりの畑で、旬の野菜を収穫しました。
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土の状態を確認する弓木野さん
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収穫した野菜を運びます
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大根の葉の真ん中からすっと伸びた花も大切です。食べると大根の味が。こちらも宅配で届きます
空と大地、食べ物から
エネルギーをチャージ
羽田 体の内側からきれいに健康になるということを、どう思われますか?
弓木野 精神も人間関係も仕事も、すべて健全であることが望ましいですが、口にするものこそ健全なものを選んでいただきたい。食べたものが体の中でエネルギーに変換されるわけですから、野菜に限らず、エネルギーのあるものをきちんと食べてほしいんです。
羽田 それを聞いて、海外遠征を終えたアスリートが日本に帰ったらコンビニのおにぎりが食べたい、とインタビューに答えていたのを思い出しました。今の時代、コンビニがおふくろの味なのかと寂しい気持ちになりました。
弓木野 機械的な生産ラインに乗ってできた食べ物は、いくら食べても腹持ちがよくありません。それに比べて玄米入りのおにぎりをふたつ食べれば体は持つ。人が愛情をこめて握ったものなら、魂がこもっているのでエネルギー量がとても高く、いいパワーが体に還元されて行き渡るのです。食べ物は単なる"物"ではないんですね。
羽田 体は正直ですね。
弓木野 空と大地の間にいるのが人間。動物が大地のエネルギーを享受できるのに対し、人は二足歩行することで両方のエネルギーを受けることができる唯一の存在です。僕は畑に出るとエネルギーがチャージされて、風邪をひいてもすぐに治ってしまいます。それに直感力も備わってくる。
羽田 数年前、私も直感力で弓木野さんの野菜を買いました(笑)。これからも空と大地からのいいパワーを、もっと充電できるようになりたいです。
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ちょっとブレイク
[羽田さん]デニムパンツ¥24,000/ストックマン(シッタムール) 帽子・エプロン・シャツ・グローブ・長靴/私物
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「大根、穫った~! 」。冬の大根よりスマートな春の青首大根は抜きやすいそう
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キャベツを収穫中。このあと、みずみずしい大玉のキャベツが姿を現しました
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抜いたばかりのにんじをガブリ。「にんじんの香りが口いっぱいに広がりますね。おいい~!」
弓木野 毅さん Takeshi Yumikino
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1965年生まれ。大学卒業後、数々の職業を経て30歳を過ぎた頃より農的生き方を模索。現在はオーガニックファーム「百姓農園」(千葉県成田市)にて、約8haの畑を持ち毎日汗を流す。
■弓木野さんの野菜はHPより注文可。旬の野菜セット(旬の有機野菜10~12品目¥2,700+にわとり村の有精卵(6個)¥300(有無の希望可(税・送料込み)http://yumikino.jp/
次回は、自然とともに生き、強い心と元気な体を手に入れる3つのヒントをご紹介します。
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/yocö〈羽田さん〉 スタイリスト/梶原寛子〈羽田さん〉 構成・原文/向井真樹