台湾のディープ温泉養生旅、最後にご紹介するのは台中と台北の間にある泰安温泉。
ここにある家族経営の宿では、客家料理をいただくことができます。
<苗栗縣>
泰安溫泉(タイアンウェンチュエン)
ドイツの温泉保養地を巡って考えたという温泉バーデゾーンは、まるで世界を旅するみたいに楽しい。最上階にある極上温泉の湯屋や、客家の文化を生かした客家懐石で心も体もストレスリリース。
錦水溫泉飯店(ジンシュイウェンチュエンファンディエン)
壮麗な虎山を望む山間の
温泉に本格クアを
備えた温泉リゾート

虎山のとがった頂を望むダイナミックなロケーション。
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苗栗県泰安鄉錦水村橫龍山72号
TEL +886 3 794 1333
1泊2食1名料金 平日2,000TWD~
休日2,850TWD~
http://www.kingspa.com.tw/
心と体のプレッシャーを
温泉養生で癒して
台湾各地の温泉には、思いが詰まった家族経営の宿がたくさんあります。この宿もそのひとつ。せっかくここまで来てくれたお客さまに、もっと楽しんでもらいたい、もっと健康になってもらうにはどうしたらいいかと、家族でドイツの温泉保養地を巡って考えたという温泉バーデゾーンは、山の斜面を利用して3層階になっています。冷水のジェットでクアマッサージができる露天風呂、提灯の優しい灯りで日本のように熱めの温泉にのんびりつかれる湯船、スチームサウナや遠赤外線で温まりながら休息するチェアもあり、心身のストレスリリースにぴったり。
歴史ある温泉に加えて、もう1本源泉を掘削し、50℃の成分濃厚な温泉が湧出。泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉で、2万年前の化石水を含み、塩分や植物由来のフミン質も入っているので、湯上がりの肌はしっとりぽかぽか。
苗栗県は客家人が多く暮らす地域、宿のご主人は客家料理の研究家としても有名。健康を考えた客家懐石は1品ごとに盛りつけられて出てきます。
たけのこ、白きくらげ、塩漬け豚のスープ。優しいだしの旨味がきいています。
デザートは3品。タピオカと梅の冷汁。果物と餅菓子も一緒に。
客家のローカルフード「板條」。平打ち太麺のライスヌードルに高菜とひき肉。ツルッともちもちの食感が美味。
施設の紹介は、次ページに続きます。
最上階の日本式貸し切り温泉は極上の湯に感激。
カラフルな客家の伝統模様・桐の花のインテリアがかわいい部屋。
山を眺める冷泉露天風呂はネックシャワーでクアマッサージ。
温泉バーデの2階は日本の温泉をイメージ。提灯の灯りに癒されて。
熱帯雨林風の3階はジャングルテイスト。
撮影/三谷 浩 取材・原文/石井宏子(温泉ビューティ研究家) Coordination/Spa Lady Windy
1TWD=3.8円(2017年10月現在)