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もうすぐ100年のあのホテルで 、歴史の味をかみしめて

小野アムスデン道子

小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、旅の楽しみ方を中心としたフリーランス・ライターへ。
旅と食や文化、アートなどライフスタイルについての執筆や編集、翻訳多数。
日本旅行作家協会会員。
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こんにちは小野アムスデン道子です。日本初の外資系ホテルチェーンとして、東京都・永田町に開業したのが「東京ヒルトン」(現在はヒルトン東京で新宿に)。ビートルズが宿泊したことでも有名です。(その当時の建物は、建て替えられてザ・キャピトル東急になっています)。この「東京ヒルトン」が日本で初めてソムリエをおき、デザートビュッフェを始めたのでした。

ヒルトン東京のデザートビュッフェのイメージ(イチゴは6月までやってます)

 

 

そんな初めて物語を持つ「ヒルトン」。今年は、アメリカのテキサス州でコンラッド・ヒルトン氏が「ヒルトン」を開業してから100年目。2019年5月31日に創業100周年になります。日本の「ヒルトン」のホームページにはそんな100年の歴史や、100周年企画などが盛りだくさんに掲載されています。

 

客室のテレビやエアコン、ルームサービスも「ヒルトン」が初めてホテル業界で実施したサービスなのだとか。その中で興味を引かれたの「ヒルトン」が生み出したさまざまなメニューです。

 

まずは、アメリカのみならず世界的にポピュラーなスイーツ“ブラウニー”。

これは、シカゴにあるパーマーハウス・ヒルトンから生まれたお菓子。パーマーハウス創業者の妻であり、1893年のシカゴ万国博覧会のリーダーでもあったパーサ・パーマハウスが「美しく簡単に運べて、たくさんの人に味わってもらえるお菓子を」とシェフに作らせたのがブラウニーだったのです。私は、シカゴでこのパーマーハウス・ヒルトンを訪れたことがありますが、とてもきれいなクラシカルなホテルで、今も当時のレシピを受け継いだブラウニーがレシピを添えて売られていました。

新宿のヒルトン東京では、いま100周年ブラウニー(850円税別)が売られていて、デザート&ディナー ビュッフェで味わうことも。砂糖、溶かしバターに溶かしたチョコレート、薄力粉、ベーキングパウダーを混ぜて、クルミをふって、170℃で15分ほど焼くというシンプルな作り方。仕上げにアプリコットジャムを塗ってつやを出すのだそう。リッチでモイストな味がコーヒーやお茶にぴったりです。

 

 

もう一つヒルトンが生み出したメニューがエッグベネディクト。1894年、ニューヨークにあるウォルドーフ(現ウォルドーフ・アストリア)に泊まったゲストが、ひどい2日酔いを治すのにシェフに「バターを塗ったトーストにポーチドエッグ、パリパリのベーコン、ひとくち分のオランディーズソース(バター、レモンジュース、卵黄で作ったソース)を載せて」というリクエストをしたそう。

ヒルトン東京のメトロポリタングリルで、特別にオリジナルと現代版の2種類を作ってもらいました。上の写真がオリジナルです。

それをシェフがイングリッシュマフィンとハムに変えて仕上げたのが現在のエッグベネディクト。

現代版は、ハムに厚みのあるイングリッシュマフィンでボリューム感があります。エッグベネディクトは、同レストランのブランチの卵料理にあって、ハムをベーコンに変えて作るのも可能だそう。

 

 

ヒルトン東京 https://www.hiltontokyo.jp/

 

このヒルトン東京を含む国内ヒルトングループの13ホテルでは、創業100周年を記念して、朝食ビュッフェをなんとたったの100円で味わえる「100周年記念  朝食100円宿泊プラン」を出しています。

朝食ビュッフェイメージ

 

100周年記念キャンペ−ンは、これ以外にも豪華な宿泊体験が賞品の「あなたが泊まりたい未来の客室」アイデア募集など盛りだくさん。平成から令和に変わる2019年はヒルトンにも特別な年なんですね。

 

ヒルトン100周年特設ページ https://hiltonhotels.jp/100

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