「疲れ取り術」part2は「知っておこう! この生活習慣、どっちが疲れない?」です。
普段の生活のさまざまな場面で、何気なくしていること、はたしてどっちが疲れない? 正解を知って実践すれば、毎日の疲れの取れ方が変わります!
引き続き東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身さんにお話を聞きます。
QUESTION
お風呂の熱め10分、ぬるめ10分、どっち?
「熱い湯船に肩までつかる全身浴は、疲れも取れると思うかもしれませんが、実は逆に疲れます。熱いお湯に長くつかると汗が流れ出ますが、このとき体温、心拍、血圧などが大きく変化し、それらを調整する自律神経がフル稼働になるため結果的に疲れるのです。お風呂は38〜40℃のぬるめのお湯に10分以内が基本。汗が出たらすぐ上がりましょう。半身浴のほうが副交感神経が優位になっておすすめ」(梶本先生)
ANSWER
ぬるめ10分
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QUESTION
外出するときはサングラス、帽子、どっち?
「実は激しい疲れを引き起こすのが紫外線。特に紫外線が目から入ると目の表面にある角膜で活性酸素が大量発生して炎症反応が起こり、その反応が脳を介して全身に伝わります。その際、全身の自律神経が高ぶって疲弊し、激しい疲れを招くのです。ですから外出時は紫外線防止機能のあるサングラスをかけるのが最もよい選択。帽子も紫外線対策に悪くありませんが、帽子だけでは目に入る紫外線を防ぎにくいので、サングラスをかけるほうが◎」
ANSWER
サングラス
QUESTION
家にいるとき窓を閉めきって冷房、窓を開ける、どっち?
「暑さや寒さが厳しいときエアコンをかけておくことは疲れをためないための基本。ただ窓を閉めきりっぱなしもNG。窓を開けて部屋に風を通すと、空間に〝揺らぎ〟が生まれます。揺らぎとは時間の経過や空間の移動に伴って変化するもののことで、川のせせらぎや鳥のさえずりなど自然界に多く存在します。人は揺らぎのある環境にいると心地よさを感じ、疲れも軽減します。時々、窓を開けましょう」
ANSWER
窓を開ける
次回も「この生活習慣、どっちが疲れない?」続きます。
東京疲労・睡眠クリニック院長 梶本修身さん
Osami Kajimoto
イラスト/いいあい 取材・原文/和田美穂