HAPPY PLUS
https://ourage.jp/karada_genki/58587/

筋力アップは、脳関係の不調改善にも効果が②「筋活」がもたらす好影響

ミーナ

ミーナ

MyAge/OurAge編集

「チーム健活」 メンバー

南の島のビーチで読書、が至福のとき。

よく遊び、よく寝る、のが病気知らずのモト。

ストイックにならずに健康でいる方法を模索中。

身近なウォーキングからスタート?

記事一覧を見る

筋肉は脳の命令を聞いているだけでなく、運動で筋肉が収縮するたびに、脳を刺激する物質を分泌して脳へ働きかけているそう。近頃、ちょっとオツカレ気味のミーナ、しっかり筋肉を動かして心身の安定に役立てなくちゃ。

 

 

今も将来も、美しく健康でいるために

私たちには「筋活」が必要です!

 

 

「要介護」や「寝たきり」なんて、まだまだ先のこと…。そう思っていませんか? 確かに、寝込むのは先のことかもしれません。でも、それを防止するためには40代、

50代での「筋活」が必須! 筋肉を鍛えることを習慣化することが、何より大切です

 

 

 

「筋肉を鍛える」ことは認知症、うつ予防にも効果が!

 

筋肉の働きは、ただ体を支えたり、動かすだけではありません。

認知症やうつといった、脳に関係する不調の改善にも効果があることが、最近の研究でわかってきました。

 

今回は、うつや不眠対策、ストレスの解消など、筋肉を鍛える「筋活」がもたらす好影響について、中高年の筋トレや健康について研究している久野譜也先生にお話をうかがいました。

 

 

久野譜也さん Shinya Kuno

MyAge_007_P030-01_Web用

profile

1962年生まれ。

筑波大学大学院人間総合科学研究科教授。

スポーツ医学の分野で、サルコペニア肥満、

中高年の筋トレ、健康政策などを研究。

2002年「つくばウエルネスリサーチ」を設立。

〝科学的根拠に基づく健康づくり〞を

基本理念に健康情報の発信を行う

 

 

"うつ"不眠"対策にも
「筋活」がひと役買う!

 

筋肉は、単に脳の命令を聞いているだけではなく、自ら脳へ働きかけています。その方法は、運動で筋肉が収縮するたびに、脳を刺激する物質を分泌するのです。

 

「その物質は、現在わかっているだけで約30種類もあり、マイオカイン(筋肉由来内分泌因子)と総称されています。特に注目されているのがBDNF(脳由来神経栄養因子)です。脳の肥料の役割を果たし、記憶力を高めるだけでなく、情動のコントロールや摂食行動との関係、うつ病やアルツハイマー病を防ぐ作用があることを示唆する研究もあります」

 

運動を行うと、心地よい疲れを感じるとともに感情が安定するので、睡眠と関係があるとする調査結果も。しっかり筋肉を動かしていると、心の安定にも役立つのです。

 

 

 

"ストレス"マネージメントには
「筋活」が一番!

 

上記のように、運動習慣は、心の健康にとてもいい影響を与えることがわかっています。なかでも多くのエビデンス(科学的根拠)に裏づけされているのは精神的ストレスに対して。運動をしたら心のモヤモヤが晴れて、気分がすっきりした! という経験をした人も多いはず。

 

「それは運動により、体内のストレスホルモンが減ったから。運動の前と後でストレスホルモンの血中濃度を調べると、運動後には大きく下がるというデータも。また、運動により普段と違う視野を持つことで、悩みが吹っ切れることもあるでしょう」

 

ストレスはこまめに解消することが大切。運動を習慣化することで、脳も体も若返らせながら、日頃のストレスを上手にコントロールしていきましょう。

 

 

ブルータンクトップ¥9,000・ショートパンツ¥8,000・レギンス¥6,000/スリア銀座店 スニーカー¥8,300/ニューバランス ジャパンお客様相談室

ブルータンクトップ¥9,000・ショートパンツ¥8,000・レギンス¥6,000/スリア銀座店 スニーカー¥8,300/ニューバランス ジャパンお客様相談室

 

 

"やる気が出ない"ときには
まず体を動かそう!

 

ランニングなどをして、強い高揚感が現れるのがランナーズハイ。こうした気分の高まりは、歩いていても起こり、これがウォーキングハイです。

 

「いずれも、脳内にエンドルフィンという物質が分泌されることで起こります。ハイ状態で気持ちが大きくなり、考え方も前向きになるので、これを上手に利用すれば、仕事などへのモチベーションを上げることができます」

 

ドーパミンが分泌されるまでには、ウォーキングなら1時間くらいかかるそうですが、〝最近どうもやる気が出ない…〞というときには、家でダラダラせずに、長く歩いてみるのもいいかもしれません。達成感により、自信がつくことも、やる気スイッチをオンにするのにも役立ちます。

 

 

 

人生をも変える
「筋肉の底力」に注目!

 

ちょっとしたことで元気になったり、落ち込んだりする不安定な心。

 

「その心を安定させるには、運動で体を動かすことが一番。運動を習慣づけると、心の調子もコントロールできるようになります。また、筋肉は、体を動かすだけでなく、代謝機能もアップさせます。代謝がよくなれば、体脂肪も減り、肌もきれいになり、体力が向上。体力がついてフットワークが軽くなると、心のフットワークも軽くなり、新しいことに挑戦する気持ちがわいてきます。運動は〝運〞を〝動かす〞と書きます。運動で動くのは筋肉だけでなく、その人の運も動き出し、人生が開けてくるものです」

 

平均寿命86.83歳。寝たきりになるか? スーパーばあちゃんになるか? それは筋活次第です!

 

 

 

うつ傾向のある人=問題ありの欄では、運動すると改善傾向が見られることがわかります

うつ傾向のある人=問題ありの欄では、運動すると改善傾向が見られることがわかります

 

 

仕事に出る、家事をするなどができない状態の人も、運動をすることで、改善効果が見られることがわかります

仕事に出る、家事をするなどができない状態の人も、運動をすることで、改善効果が見られることがわかります

 

 

不安や不眠など、精神的に不安定な人も、運動するとやわらぐ傾向に。運動が精神的ストレスに効果的であることがわかります

不安や不眠など、精神的に不安定な人も、運動するとやわらぐ傾向に。運動が精神的ストレスに効果的であることがわかります

 

 

上の3つのグラフでは、青色は運動する前、ピンク色は運動したあとの結果を示しています。
「問題あり」は、それぞれの項目での精神的ストレス傾向がある人の群。平均値+標準偏差
*:vs.Pre、p<0.05

 

 

 

次回からは、「筋トレ」についての正しい知識と間違った知識をQ&A方式でご紹介していきます。

 

 

 

撮影/板野賢治 ヘア&メイク/木下 優(ロッセット)モデル/栗本奈央 スタイリスト/本瀬久美子

図表製作/ビーワークス 監修/久野譜也 構成・原文/山村浩子

 

MyAge

大人のからだバイブル vol.1 「更年期と閉経、私の場合。」

OurAgeの人気記事が1テーマムックに!
何度も読み返せる保存版OurAgeです。

MyAge
試し読み Amazon Kobo 7net

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

暑い夏の洗濯が「ラク」ってどういうこと? 絡まりからもシワからも解放される画期的な新提案

暑い夏の洗濯が「ラク」ってどういうこと? 絡まりからもシワからも解放される画期的な新提案

supported by 花王
<前の記事

<前の記事
第4回/筋力アップは、脳関係の不調改善にも効果が①認知症予防のためにも「筋活」を!

次の記事>

次の記事>
第6回/「筋トレ」の正しい知識 vs.間違った知識 Q&A/「筋肉」の基礎知識…

この連載の最新記事

正しく「筋活」するための適切な「筋トレ法」Q&A②

第9回/正しく「筋活」するための適切な「筋トレ法」Q&A②

正しく「筋活」するための適切な「筋トレ法」Q&A①

第8回/正しく「筋活」するための適切な「筋トレ法」Q&A①

「筋トレ」の正しい知識 vs.間違った知識 Q&A/「筋肉」の基礎知識②

第7回/「筋トレ」の正しい知識 vs.間違った知識 Q&A/「筋肉」の基礎知識②

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル