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更年期世代は糖質を取りすぎ!あなたの「糖質依存度」は? 「糖質依存の症状」は?

内臓脂肪が多いと言われて、食事の油だけ控えても効果はあまり期待できません。控えなければならないのは糖質です。甘いものはもとより、主食の炭水化物、いも類、果物、調味料…と、隠れた糖質があちこちに! 「見落としがちな糖質が内臓脂肪を増やす」。これだけは覚えておきましょう。

 

糖質を控えたほうがいい、これだけの理由

油脂や肉の脂など、脂肪分を多く摂取すれば、確かに体脂肪は増えます。ところが、糖質のとりすぎも内臓脂肪を増やす原因に。

 

なぜなら、体内では糖質からも中性脂肪が作られるのです。さらに糖質摂取で血糖値が上がると、血液中のインスリンも増え、その結果、糖質が脂肪としてためこまれてしまうからです。

糖質を控えたほうがいい、これだけの理由

◆糖質は体内で脂肪に変わる

肝臓は、特に運動不足のとき、砂糖や炭水化物の分解物であるブドウ糖から中性脂肪を合成します。体内の脂肪を減らすには、糖質の摂取も控えることが重要です。

◆“肥満ホルモン”の存在

たっぷり糖質を食べて血糖値が上がると、それを下げようと大量のインスリンが分泌されます。インスリンは肥満ホルモンとも呼ばれるほど脂肪をため込む作用大!

◆糖質依存になりやすい

ヒトは、糖質を摂取するとドーパミンが放出されます。ドーパミンによって幸福感が得られるので、この反応が繰り返されます。これは糖質依存の状態です。

「糖質依存」の症状とは?

  • イライラしやすい
  • ・気分の浮き沈みが激しい
  • ご飯やパン、パスタなど炭水化物を食べずにいられない
  • ・食事(特に昼食)を食べたあと、眠くなってしまう
  • ・朝食をしっかり食べたのに、昼食前に空腹感を覚える
  • ・甘いものやスナック菓子を食べはじめると止めるのが難しい
  • ・ストレスを感じると甘いものを飲んだり食べたりしてしまう
  • 甘いものを食べると幸福感を感じたり疲れが取れる気がする
  • ・空腹でもないのに何か食べたくなることが多い

 

更年期世代の糖質のとりすぎが危ない!

栗原先生が監修した調査によると、多くの人が過剰に糖質を摂取していて、特に50代女性は1日の摂取量が400g(角砂糖換算で約104個相当)を超える量。

 

「この年代層は糖質を中心とした間食が多いのも一因でしょう」と栗原 毅先生。

 

栗原先生の推奨する1日の摂取基準は男性250g、女性200g。内臓脂肪が多い人は、一時的に130g程度に減らすようすすめています。

1日の食生活で摂取している糖質量

サッポロビール「食習慣と糖に関する20〜60代男女1000人の実態調査」より

 

教えていただいた先生

横山裕一先生 慶應義塾大学保健管理センター教授

横山裕一さん
Hirokazu Yokoyama

1959年生まれ。慶應義塾大学保健管理センター教授。医学博士。当初、アルコール代謝を研究、米国留学中、アルコール脱水素酵素(ADH7)の遺伝子解析に従事。本センター異動後は、飲酒を含めた生活習慣、メタボリックシンドローム、脂肪肝などをテーマに数々の研究成果を報告。著書に『こうして落とす! 女性の内臓脂肪』(PHP 研究所)

 

栗原 毅先生 栗原クリニック東京・日本橋院長

栗原 毅さん
Takeshi Kurihara

1951年生まれ。栗原クリニック東京・日本橋院長。医学博士。日本肝臓学会専門医。治療だけでなく病気予防にも力を注ぎ、わかりやすい生活習慣指導に定評あり。肝臓専門医の視点を生かした消化器疾患、糖尿病、高脂血症、脂肪肝、内臓脂肪、肥満などに関する著書多数。クリニックは連日、健康を気遣う中高年で満員に。

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イラスト/マイコ センボクヤ(CWC) 構成・原文/蓮見則子

 

 

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