毎年恒例のように言ってますが、一年があっという間ですね。
12月、今年も大掃除の季節がやってまいりました。
掃除は日頃の積み重ね…と、つくづく感じるのも年末。溜まった埃に見てみないふりをしてきた自分の怠慢を責めたくなるのも年末。
そう…口の中の汚れも、無意識に見てみないふりをしてることがあります。
口の中の掃除といえば歯磨き。定番化していたのは❝ ながら歯磨き❞
先月の11月8日いい歯の日にちなみ、花王が「全国歯磨き本音調査」を実施した結果、「ほぼ毎日、テレビやスマホを見たり、家事や他の作業をしながら歯を磨く❝ながら歯磨き❞である」と回答した人が、全体の5割近くもいた、というニュースを目にしました。
毎日では無いけれど、週に数回の❝ながら歯磨き❞になると7割以上になるそうです。老いも若きも定番化していたことが判明しました。
❝ながら歯磨き❞は着々とスタンダードになっていたんです。
❝ながら歯磨き隊❞の磨き方をこっそり観察してみると…
スポーツジムや温泉、公共のお風呂場で度々目にする歯磨き。
皆さん、シャンプーをするように歯磨きしてます。
ジロジロ見るのは失礼と思いつつ、職業柄どうしても見ちゃうんですよ…。
歯ブラシでガシガシ、動きも荒く、色々と同時進行されていて、とにかく素早いことが特徴。
「早く終わらせたい感」が伝わって来ました。
患者さんでも、❝ながら歯磨き❞が日常化してる方がいます。
❝ながら歯磨き隊❞の共通点は、同じ歯の表面ばかり磨いてる、歯肉の境目が磨けてない、力加減が強すぎたのか歯肉下がりが数か所ある、歯と歯の間に虫歯がある、こと。
歯磨き粉の清涼感でスッキリした気持ちになりがちな❝ながら歯磨き❞ですが、実は、磨き残しだらけです。
口内菌約30億を育ててしまうことにもなりかねません。
でも自分では、磨き残しってなかなかわかりにくいし、見落してしまう…。
ならば、この磨き残しを白日の下に晒してみましょうか。
還暦すぎの歯科医師が、磨き残しを白日の下に晒して歯の大掃除
以前、自分の娘や子供の患者さんの磨き残しチェック&指導した時に使用していたグッズ、プラークチェッカー(ハミガキ上手)です。
磨き残しを目視できるので、指導後はみんな歯磨きがすごく上手になったことを思い出して、久々に自分で使ってみることにしました。
プラークチェッカーとは、歯に残ったプラーク(歯垢)を染め出し、可視化するツールです。
歯医者さんでやったことがある方も沢山いると思いますが、赤く染め出された歯垢を目視確認すると、自分の日頃の行いを反省する気持ちが生じるものなんです。
かく言う私も、案の定、歯と歯の境目、歯肉の辺縁、歯並びが少し奥にあるところが濃いピンク色にマーキングされていて、あー、やっぱりなという気持ちに。
同時に、この歯垢を放置すると24時間後には歯石になったり、数週間後には虫歯になる変化を想像するとゾッとしました。
濃いピンク色に染め出された歯垢を取り除く歯磨き作業は、思った以上に綿密で、歯ブラシの動きや使い方を駆使しないとなかなか落ちません。
はっきり言ってこの作業、❝ながら歯磨き❞では無理です。
意識をきちんと持って、落とすべき場所を落とす。
鏡を見ながら目で確認することも、良かったです。
真実の鏡は磨けていない場所、汚れが溜まる場所、磨きにくい場所を教えてくれる最高の先生でした。
チェック後は、歯磨きに普段よりも時間がかかったことで、歯科医師である私でも、どこかで油断していたことを痛感させられました。
歯垢をきちんと落とせているか、歯の大掃除と思って見直しを!
濃いピンク色に染まったプラーク(歯垢)を落とし切った後は、なかなか得られない爽快感がありました。
ホントに歯が喜んでる?ってくらい、ピカピカになってたんです。
ながら歯磨きが定番化していたら、ぜひ一度みなさまもプラークチェッカーで磨き残しを白日の下に晒して見てください。
歯垢落とし歯磨きポイントは、「歯ブラシを3本の指で持ち、小刻みに、力の入れすぎ注意!」です。
明るみに出た歯垢を丁寧に取り除いていく歯磨き体験は、来年のあなたの口もとを歯ッピーへと導いて行くことは間違いないでしょう✨
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