緑が美しい季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
コロナ禍を経て、今年のゴールデンウイークは人の集まるイベントで盛り上がっていました。私も日本のビューティートレンドが一挙集結する美の祭典『ビューティーワールドジャパン東京』のセミナー講演を、ゴールデンウィークの初日に行わせていただきました。
人の集まる場所で登壇するのは久しぶりで、とても新鮮な気持ちに。講演のタイトルは、「たるみ、二重あご、唇の老化。顔下半分の老けを自力でオフ! 顔トレ&美容ケア」です。
美の祭典に来場するお客様のビューティ魂にささってくれるのか? と不安になるも、大勢の美女たちが聴きにいらしてくれて、熱心にメモを取るお姿も…。ビューティへの前向きな姿勢に心を動かされました。
老けない、たるまない!「自力美容」の3つのポイント
今回のテーマは「自力美容」。
そのまんまです。自分でなんとかするってことです。
今の時代、美容機器などの様々な美容ツールがあふれていますが、やはりいちばん大切なのは自分です。自分自身がちゃんと健康で、生き生きとした毎日を過ごせることが重要です。そこから、心身のキレイが自生します。外側のビューティを育てるのは内側の心身の健康です。
よく笑い、よく食べる、よく体を動かす、のは全て自分にしか出来ないこと。自分の力で出来る一番簡単で身近な美容法だと思います。
ここで、「自力美容」3ポイントを挙げます。
1.キレイを待たない
2.自分で動かす
3.動かすポイントを押さえる

自力美容、何をやればいいの? この3つがベストです!
自力美容その1「キレイを待たない」とは、後回しにしないということ
キレイを待たない? 意味わからんと思うかもしれないんですが、これ歯科の世界でも“あるある”なんです。
例えば、歯の色。なんか色がくすんでる? けど、ま、口紅とかで誤魔化す、マスクしてれば口もと見えないからいい、など、数年間そのままで過ごす。ホワイトニングしたいけど、もうちょっと待って考えよう…。後回しすればするほど、キレイからは遠くなります。待っていても、キレイは来ません。。あれ? と感じたら、キレイになるための方法を探したり、調べるなど、とにかく。キレイは初動が大切なんです。
自力美容その2「自分で動かす」ことは健康と美容の源泉
自力美容のポイントその2は、自分で動かす。
簡単なことのよう思えますが、やってないこと多し、です。
友人の女性医師の多くは通勤は徒歩、エスカレーターを使わず階段を使う、週末に登山、など自分でよく動かす術を実践しています。物を使わず、体を意識的に動かすことで筋肉を育て、血行をよくし、新陳代謝を促す。それこそが健康と美容の源泉と知っているからです。
自力美容その3「動かすポイントを押さえておく」ことは健康と美容の源泉
その3は、動かすポイントを理解して、押さえておくことです。
例えば、笑顔がキレイに見えるようになりたいと目的意識を持ち、そのために動かす筋肉がどこなのかを押さえてからトレーニングすると、口角がキレイに上がるようなります。自分の力で成し遂げた充実感も伴います✨
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ここからは、日々実践してほしい「自力美容」の具体的なメソッドです。
顔の東京駅「モダイオラスほぐし」
口角の横、顔の車軸点モダイオラスは上げる筋肉や下げる筋肉が交わる場所。あらゆる線が交差し、集まってくる場所なので私は顔の東京駅と呼んでます。筋肉は起始停止のポイントをほぐすとゆるんでくれる性質があるので、モダイオラスをほぐす事で効率良く顔の筋肉トレーニングが出来て、効果もアップします。
『マスクしたまま30秒 マスク老け撃退顔トレ』には、顔トレ準備体操として掲載してます。
口内の両頬、口角の横あたりの小さな膨らみを舌で探して、そこを舌を使いながら上下に動かしてほぐします。舌の筋肉を動かすことにもなるし、口内の粘膜も程よく刺激されるので唾液不足の解消にも。
自分で動かす事で、多方面へ良い連携もできる自力美容です。
ポイントを抑えて押すだけ! “美唾液”を出す
フェイスラインには指で押したりマッサージすると唾液が出るツボがあります。両耳のもみあげ部分の窪みを指で数回押すと唾液がじんわりと出てきます。
この耳下腺付近から湧き出る唾液にパロチンという成長ホルモンが多く含まれています。
美肌に導くホルモン、若返りホルモン、筋肉や骨の発育を促進するホルモンなど、多岐にわたる恩恵があるといわれているホルモンなのに、出さずにいるのはもったいない! 休憩時間などを利用して美唾液を出すのは、良き自力美容です。
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これが出来たら老け顔知らず? 「ぴよぴよぷー体操」
唇回りの老化は、毎日の積み重ねです。
唇をぐるっと囲む口輪筋は、口の開閉や口角を引き上げなど、顔下半分の表情を担う大切な筋肉です。ここが衰えると、見た目は老け、口呼吸が原因で口内環境も悪化!
この口輪筋を鍛えてくれるのが、ぴよぴよぷー体操です。
『マスクしたまま30秒 マスク老け撃退顔トレ』でもご紹介してますが、両頬をキュー―ッと吸い込んだ状態で、「ぴよぴよ」と唇を動かす。その後、頬を膨らます。この2ステップで、顔下半分の収縮と伸展運動をします。
最初は難しく感じますが、出来るようになると口輪筋が活動して唇の色が明るくなります。頬を吸ったり膨らませる刺激で口内の粘膜が刺激されて唾液不足にも貢献。顔下半分の老けを内外から自力で予防する美容法です。
持っているものをうまく使えていないことがあります。
高価な美容器具に勝るものは、すでに自分が持っているものかもしれません。何より、自分で動かす自力美容は無料でできます。
日々の暮らしの中で、動かすタイミングを見つけて、歯ッピーに過ごしていきたいと思います。
『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』
TVでも話題!! マスク老け、マスクこり、たるみにも!!
石井さとこ先生の顔トレがこの一冊に!! 今こそ口もとを楽しく鍛えて、スッキリ!!
この本では、マスク下でできる舌や表情筋のエクササイズを公開。
すべてのメソッドは二次元コードから、やり方がわかる動画が見られます。また、歯科医師ならではのウイルスや菌に負けないための口もと習慣もご紹介。
毎日の顔トレと、新しい口もと習慣でご機嫌な口もとになりましょう!