1日5分で尿トラブル、ポッコリお腹、お尻のたるみも解消!
骨盤底筋に効く!「 超かんたんヨガ」
加齢とともに気になってくる、尿もれやポッコリお腹。これは骨盤底筋の衰えが大きな原因です。そこで婦人科医の高尾美穂先生が提唱するのが「超かんたんヨガ」。毎日の習慣にして、更年期世代の要、骨盤底筋から体の若返りを!
まずは骨盤底筋のダメージ度をチェック
□座っているときに膝が開いてしまう
□一日のうち座っている時間が長い
□下腹がポッコリと出ている
□妊娠・出産経験がある
□3人以上の出産経験がある
□尿もれがある
□便秘がちでトイレでいきむことが多い
□くしゃみや咳がよく出る
□閉経を迎えた
□呼吸が浅い
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多く当てはまるほど骨盤底筋の衰えが加速中!
上の項目は、骨盤底筋の筋力低下を招く原因や、衰えてくると現れる症状をピックアップしたもの。チェックが多くついた人ほど、骨盤底筋の衰えが進んでいる可能性大!
骨盤底筋が衰えるといろいろなトラブルが!
骨盤底筋は、骨盤の底にあり、ハンモックのような形をしている筋肉です。
「骨盤底筋は、横隔膜や腹横筋、背中の深層部にあり姿勢を安定させる多裂筋と連動して体幹を支え、お尻の大殿筋や内ももの内転筋群とも連動しています。排泄をコントロールする重要な役割もありますが、加齢とともに弾力を失い薄くなっていきます。更年期に女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減るとさらに筋肉量が低下。妊娠・出産 経験がある人は特に緩みやすく、長時間のデスクワークや運動不足によっても筋力が低下します。ここが衰えると、尿もれや骨盤臓器脱、便秘、ボディラインのくずれが起きやすくなります。逆に、鍛えればこれらのトラブルを防げるだけでなく、姿勢も改善して下腹が引き締まり、くびれができ、お尻も引き上がる。骨盤底筋の強化は、若返り効果絶大なのです」(高尾美穂先生)
骨盤底筋は、骨盤の底で、子宮や膀胱、直腸などの臓器を下から支える筋肉。薄い筋肉が重なり合っているので骨盤底筋群とも呼ばれます
骨盤底筋が衰えると…
便秘
骨盤底筋には肛門を緩めたり閉じたりする働きも。衰えると肛門の開閉がうまくいかず、便を出したいときにうまく出せない機能性便秘になったり、便失禁などの排泄障害が起こりやすくなります。
尿もれ・頻尿
骨盤底筋には、尿道を緩めたり閉じたりする働きがあるので、衰えるとこの機能がうまく働かなくなり、尿もれや頻尿(腹圧性尿失禁、過活動膀胱)などの尿トラブルが生じやすくなります。
骨盤臓器脱
骨盤底筋が衰えると子宮や膀胱、直腸の位置が下がり、膣から体外に出てしまうことが。これを骨盤臓器脱といいます。膣からピンポン玉大のものが出てくるのが最初の自覚症状で、出血や排尿困難に。
ボディラインのくずれ
骨盤底筋は、横隔膜、腹横筋、多裂筋、大殿筋、内転節群など多くの筋肉と連動しているため、衰えるとこれらの筋肉も衰えます。姿勢が悪くなりボディラインがくずれる原因に。
次回からは、高尾先生が提唱する、骨盤底筋の強化に効く「超かんたんヨガ」をご紹介します。
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/木村三喜 モデル/島村まみ スタイリスト/程野祐子 イラスト/内藤しなこ 構成・原文/和田美穂