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新しいインフルエンザ予防、決めては「のどバリア」にあり⁈

すけやん

すけやん

編集部の末っ子です。
いちばんのロングへアーですが、その髪はバサバサ、眼もドライアイ、肌もカサカサで体も心も? 保湿が必要です。

ただいま、夏の猛暑後必ず陥ってしまう「顔の肌がカサカサ&剥けてくる」状態をなんとかしようと必死。

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ついこのあいだまで暑かったので、最近の涼しさにほっとしている私ですが、知らず知らずのうちにしのびよってくるのが・・・

そう、風邪・インフルエンザの季節ですよ。

ここで振り返ってみましょう、昨年の秋冬を。

OurAge編集部ではインフルエンザにかかった諸氏がパラパラいて、私もいつかかるかヒヤヒヤしていました。といいますか、私が原因で先輩にうつしてしまったら…という恐怖のほうが大きかったですね(なにせいちばん年下なんで、「すけやんめー!」と攻撃されそうな予感大)。

幸いにして昨年の私はかからずにすみましたが、日本全国の統計によりますと、昨年の週別の感染者数は過去最高だったそうです。

いろいろ特効薬があるのに過去最高。つまり、かかった後の治療はできるけど、そもそものかかる前の予防がうまくいってないってことですね。

 

必死に頑張ってきたのに結果が出せないなんて…

さて。インフルエンザにかかった場合、「そういえば、最近忙しくってなんか疲れてた。免疫力が落ちてたのかも」って思いませんか。

「必死に頑張ってる」人がかかる悲しい病気…。そこで皆さん思い出してください。「必死に頑張ってる」人の代表と言えば

アスリート

ではないでしょうか。来年のオリンピック&パラリンピックに向けて、どのアスリートもいまごろかなりの努力をされているはずです。

花王ヘルスケアフォーラムにて、トップアスリートを健康面から支えている国立スポーツ科学センターの枝信彦先生のお話を伺ったところ

試合前に体調を崩して、思い通りのパフォーマンスができないアスリートは多くいるそうです…泣。

たとえば、ロンドンオリンピックに出場したアスリートは

このように、風邪をひいてしまうケースが多かったよう。

でも、アスリートって体を鍛えてて、風邪なんてひかなそうなのに?

……実はこんなデータがあります。

適度な運動は免疫機能を高めますが、運動をハードにすると免疫機能が下がり、風邪のリスクが上がってしまうのだそう。

赤丸の部分がちょうどアスリートの状態です。過酷な環境ですが、なんとかベストパフォーマンスをしていただきたいものですよね。

 

感染予防にはまず、その人の免疫機能がどの程度働いているかを知ることが重要。

指標となるのが「分泌型免疫グロブリンA(SIgA)」というもの。

唾液に分泌される免疫抗体で、口に入ってくる細菌やウイルスが粘膜組織に侵入するのをブロックしてくれます。唾液、大切なんですね。

枝先生は、この「SIgA」を測定することによって各アスリートの健康維持に努めているそうです。

 

ここまではアスリートのお話でした。彼らほどの負担はないかもしれませんが、忙しくて疲労がたまっているのは私たちも一緒、ですよね。いったいどうすればいいのでしょう。

疲れてストレスがたまっている人ほどリスクが

花王パーソナルヘルスケア研究所・山本真士さんのお話です。

 

風邪やインフルエンザが流行りがちな冬は、こんなふうにイベントが目白押しの季節でもあります。

お正月や旅行など、楽しいことがいっぱいですが、試験やスポーツ競技などプレッシャーがかかることもいっぱい。

受験前のお子さんがインフルエンザにかからないように、と気を遣われている方もたくさんいるはず。

ああ、やっぱりそうか…というデータですが、

疲れていてストレスが溜まっている人ほど感染症にかかりやすいのだそう。失敗できない人ほどリスクを抱えていることになります。では、どうすれば…?

 

新しい予防のあり方が見えてきた!

いままでの予防方法というと…

こちらはのどの拡大図です。手洗い、うがいをしたにもかかわらず、ウイルスが到達、感染してしまっていますね。そこで抵抗するのがさきほどの「SIgA」などの免疫機能。

なのですが、本当はウイルスが到達する前に、予防できればいいですよね。

 

そこで花王が着目したのは

粘膜細胞を守る「のどバリア」機能を高めること。

それには3つのアプローチがあるとか。

まずは「唾液の量と質を高めること」

唾液分泌量が少ないと風邪・インフルエンザに感染しやすいといいます。

また、唾液の成分にも注目。

唾液中に含まれる「結合型シアル酸」が、抗インフルエンザ効果のある成分であることを発見しました。

この「結合型シアル酸」を多く含んでいるのは「舌下腺」と「顎下線」から出る唾液なんだそう。

この唾液の分泌を促進するのが、「炭酸発泡」による刺激で、

炭酸発泡刺激で分泌された唾液は、インフルエンザ感染をこんなに低減してくれるらしい!

 

次なるアプローチは「粘膜細胞をまもる」こと

お茶に含まれるカテキンに、ウイルス感染を抑制する効果があるのはご存知ですよね。

では、それをのど粘膜に留まらせればよいのでは?と考えた花王は、カテキンにとろみをつける技術を発想。

その結果、風邪などの急性上気道炎にかかる率を抑えることができました。

 

最後のアプローチは「線毛の運動を高める」こと

のどの粘膜上皮細胞にある線毛は、粘液を流して、ウイルスや細菌、ほこりなどを排泄してくれます。

残念ながら、低温、低湿度の環境では線毛運動が低下してしまうそう。うーん、冬こそ頑張ってほしいのですが。

そこで運動を高める方法として

温熱蒸気とユーカリの香気成分を吸入すると、感染症をおこす元となる、上咽頭、中鼻道の黄色ブドウ球菌の量が減少したのだとか。

 

 

感染を防ぐ最後の砦である「のど」に注目して、そのバリア機能を高める!

風邪・インフルエンザ予防の新発見、これからどのように応用されていくか期待大ですね。

私、今年の冬は、のどを守る意識を高めてインフルエンザに立ち向かいたいと思います。

みなさんもご自愛くださいね!

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