目の健康寿命を守るには生活の見直し、そして抗酸化作用の高いルテイン！ 今回は今の目年齢を維持するために必要なルテインについてご紹介します。
メタボを予防して全身をバランスよく
ケアすることが大切！
10年後も＂今の目年齢＂を維持しよう
目の病気を防ぐために
できることは？
メタボの人はまず、診断基準の数値を適正にするなど、生活習慣の見直しを。そしてタバコは絶対にＮＧ！ 全身の健康状態をよくすることが、目の健康寿命を守ることにつながります。
抗酸化作用が高いルテインには
加齢黄斑変性の予防効果が！
アメリカ国立眼科研究所が発表した２回（２００１年、２０１３年）の大規模な臨床試験の結果に基づいて、近年ではカロテノイドの一種であるルテインに「加齢黄斑変性の発症や進行を予防する効果がある」と実証され、サプリメントの摂取も推奨されています。ルテインによって酸化ストレスと慢性炎症が抑制され、加齢黄斑変性の発症や進行を予防する効果があるとわかったのです。
一方、小沢先生も２０１５年度の研究で、「20代、30代、40代と年齢を重ねるとともに、目の黄斑部のルテインの数値が減っていく」という研究データを発表しました。
「この研究で『酸化LDLという全身のストレスマーカーが高い人ほど、黄斑部のルテインが少ない』と判明しました。加齢黄斑変性を予防し、将来の目のＱＯＬを守るためにも、今のうちに生活習慣を見直し、ルテインのサプリメントを上手に活用してほしいと思います」
［食品+サプリメントで補うのがおすすめ。
ルテインの有効性が認められています！］
●ルテインとは？
もともと目の網膜の中心の黄斑部に存在する物質で、黄色い色素成分です。強力な抗酸化作用を持ち、目の老化を引き起こす＂酸化ストレス＂と＂慢性炎症＂を抑える効果があり、ブルーライトをブロックするなど、目を守る働きをしています。
●ルテインは、他の栄養素と
一緒にとるのがおすすめ
ルテインには強力な抗酸化作用がありますが、同様に抗酸化作用のあるビタミンＣ、ビタミンＥを含む食材をとるのも効果的。サプリメントを飲むときは、ルテイン単独のものよりも、ビタミン、ミネラルがともに配合されているものがおすすめ。
●ルテインは何からとるの？
ルテインは、野菜や果物に含まれるフィトケミカル（植物性化学物質）の中のカロテノイドの一種。おもに緑黄色野菜に含まれ、ほうれん草やケールにたくさん含まれています。１日に必要な量は、ほうれん草１束程度とされています。
●オメガ3を含むオイルも効果的！？
オメガ３脂肪酸は、青魚に含まれるＤＨＡ、ＥＰＡのほか、えごま油、亜麻仁油などが知られています。「加齢黄斑変性を予防するというエビデンスはまだありませんが、酸化ストレスを抑えるので、食用オイルやサプリメントなどで補給するといいでしょう」（小沢先生）
（ルテイン＋ビタミンやミネラルが一緒にとれる、目によいサプリメント）
目の黄斑部にあるルテインは、加齢とともにどんどん減っていきます。体内で合成することはできませんし、緑黄色野菜を食べる量が少ない人は不足しやすくなるため、サプリメントで補うとよいでしょう。ビタミン、ミネラルが配合されているタイプがおすすめです。
米国ケミン社のfloraGLO®（フローラグロー）ルテインを100%使用。１日の目安量の１粒に高純度なルテイン10㎎、ゼアキサンチン２㎎のほか、DHA、亜鉛、ビタミンCを配合。
ルテインPRO（機能性表示食品） 31粒・約１カ月分￥1,834／わかさ生活
ルテインとともに、抗酸化成分であるビタミンや、ミネラルをバランスよく摂取できる栄養補助食品。１日の目安量の３粒に、ルテイン20㎎、ビタミンＣ300㎎、ビタミンＥ150㎎、亜鉛15㎎、銅1.2㎎を配合。
サンテ ルタックス20＋ビタミン＆ミネラル 90粒・約１カ月分￥4,600／参天製薬
ルテイン、ビタミン、ミネラルをバランスよくとれる栄養機能食品。１日の目安量の３粒に、ルテイン６㎎、ビタミンC300㎎、ビタミンE60㎎など、５種のビタミン、４種のミネラルを配合。
オキュバイト＋ルテイン 90粒・約１カ月分￥2,800／ボシュロム・ジャパン
イラスト／かくたりかこ 取材・原文／大石久恵
