HAPPY PLUS
https://ourage.jp/karada_genki/more/207375/

「大腸力アップ」のために必要な“水溶性”食物繊維とは?

松井輝明さん

松井輝明さん

帝京平成大学 健康メディカル学部健康栄養学科、

健康科学研究科健康栄養学専攻長・教授。

日本大学医学部准教授を経て現職。

著書に『大腸活のすすめ』(朝日新聞出版)

大腸改革したいなら

食べるべきは"水溶性"食物繊維

 

 

 

大腸内で短鎖脂肪酸を作るためには、ビフィズス菌を含むヨーグルトや、酪酸菌が豊富なぬか漬けなどのプロバイオティクスを摂取すること。これにエサとなる水溶性食物繊維やオリゴ糖などのプレバイオティクスを加えた、シンバイオティクスのアプローチが必要です。なかでも注目したいのが食物繊維。これには不溶性と水溶性があり、いずれも胃や小腸では消化吸収されず大腸まで届きますが、働きが違います。

 

不溶性食物繊維は水分を含むとふくらみ、大腸のぜん動運動を促して便をスムーズに出すように働き、腸の掃除薬を果たします。代表的なのは穀類、葉野菜、ナッツ類など。一方、水溶性食物繊維は水分を含むとゼリー状になり、ビフィズス菌などの有益な菌のエサになります。代表選手が海藻類や柑橘類など。その両方を含むものには、大麦、ごぼう、にんじん、オクラなどがあります。

 

「短鎖脂肪酸を作るには、水溶性食物繊維をとる必要があります。特に私のおすすめは、不溶性・水溶性の両方を含む大麦や、天然のチコリの根や菊いもに含まれるイヌリンという食物繊維。いずれも腸内環境の改善効果が高いことで注目しています」

 

 

 

 

◆食物繊維の種類◆

【水溶性食物繊維を多く含むもの】

昆布、わかめ、ひじき、寒天、もずく、めかぶ、みかん、いちじく、らっきょう、里いも、チコリの根、オーツ麦 など。

 

【不溶性食物繊維を多く含むもの】

米、玄米、キャベツ、レタス、ほうれん草、たけのこ、さつまいも、切り干し大根、大豆、いんげん豆、アーモンド、くるみ、落花生 など。

 

【両方を含むもの】

大麦、ごぼう、にんじん、じゃがいも、りんご、キウイ、アボカド、プルーン、なめこ、オクラ、納豆 など。

 

 

 

次回は、「2週間で大腸を変える10カ条」をご紹介します。

 

 

イラスト/ハヤシコウ 取材・原文/山村浩子

 

MyAge

大人のからだバイブル vol.1 「更年期と閉経、私の場合。」

OurAgeの人気記事が1テーマムックに!
何度も読み返せる保存版OurAgeです。

MyAge
試し読み Amazon Kobo 7net

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

暑い夏の洗濯が「ラク」ってどういうこと? 絡まりからもシワからも解放される画期的な新提案

暑い夏の洗濯が「ラク」ってどういうこと? 絡まりからもシワからも解放される画期的な新提案

supported by 花王
<前の記事

<前の記事
第12回/「腸活」でよく聞く、シンバイオティクス、プロバイオティクス、プレバイオティクスっ…

次の記事>

次の記事>
第14回/炭水化物抜きダイエットはNG/2週間で大腸が変わる10カ条(前編)

この連載の最新記事

腸内フローラ検査でビフィズス菌アップを確認。下痢ぎみが2週間で改善

第19回/腸内フローラ検査でビフィズス菌アップを確認。下痢ぎみが2週間で改善

腸内フローラ検査で確認!サプリ2週間摂取で腸内細菌バランスが改善、便秘すっきり!

第18回/腸内フローラ検査で確認!サプリ2週間摂取で腸内細菌バランスが改善、便秘すっきり!

自分の腸内フローラを判定する検査、手軽にできるの?

第17回/自分の腸内フローラを判定する検査、手軽にできるの?

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル