のど年齢も肺年齢も、40歳頃から著しく低下するといわれています。まずは4つのチェックで、あなたの「のど年齢」を確認してみて。
教えてくださるのは
大谷義夫さん
Yoshio Otani
呼吸器内科医。池袋大谷クリニック院長。東京医科歯科大学呼吸器内科医局長などを経て、2009年より現職。呼吸器内科のスペシャリストとしてメディアでも活躍
上から4項目はのどの筋力低下に関係するもの。その下の6項目は嚥下機能低下の原因となる動脈硬化のリスクになるもの。いちばん下は胃食道逆流症のために誤嚥のリスクとなる症状です
口の中に食べ物や飲み物がない状態で、唾液を飲み込むことを「空嚥下(からえんげ)」といいます。30秒間にこれを何回できるかで、「のど年齢」をチェック。飲み込む回数が多いほど若いことになります。10回以上飲み込めたら、あなたは20代! 判定は下のグラフを参考に。
まず水をひと口飲み、人差し指をのど仏の少し上にあてます。30秒間に何回、唾液を飲み込めるかやってみて
大谷義夫先生のクリニックで372人(20代~80代の各年代×約50人)の患者さんに「ゴックン」のど年齢テストを行なってもらった結果。自分の「のど年齢」の目安に
声をどれだけ長く出し続けられるかのテストです。息をめいっぱい吸い込んでから、「あー」と声を出し続け、その時間を測定します。女性では、発声時間の平均は約20秒。10秒以上なら発声能力に問題なし、10秒未満は衰えていると判断します。
深く息を吸い込み、普段話すのと同じくらいの大きさの声で、「あー」とできるだけ長く発声します。10秒以上を目指して!
テーブルにティッシュ1枚を軽く丸めて置き、少し離れたところから息を吹きかけて飛ばします。どれだけ離れた位置からティッシュを飛ばせるかで、「肺年齢」がわかります。これはエクササイズにもなるので、定期的に行なって、距離を伸ばしていきましょう。
どれだけ離れてティッシュを飛ばせるか? 180㎝離れて飛ばせられれば20代、140㎝なら50代。判定の目安は下の表を参考に
意外ときつくて、機能が低下していることに驚くかも!
のど年齢は、何もしなければそのまま低下していくだけ。一方で、鍛えれば何歳になっても若返りが可能です。毎日続けて、誤嚥性肺炎で命を落とさない、元気なのどと肺を手に入れましょう!
撮影/フルフォード海 ヘア&メイク/木下庸子(プラントオパール) モデル/宮本えり スタイリスト/程野祐子 取材・原文/山村浩子