目から入った視覚情報の処理能力を鍛えるのが「ガボール・アイ」トレーニング。眼科専門医で医学博士の平松類先生が解説します。
お話を伺ったのは
平松 類さん
Rui Hiramatsu
日本眼科学会認定眼科専門医、医学博士。二本松眼科病院副院長。わかりやすい解説でメディアでも活躍。著書多数
ガボール・アイで目と連携する脳トレを!
「私たちは、眼球でとらえた情報を脳で処理して見ています。ガボール・アイはこうした情報を処理する“脳を鍛えるトレーニング”です」。使うのはガボール・パッチと呼ばれる特殊な縞模様の図(↓)。
まず右上の縞模様を見て、これと同じ模様を見つけます。次にその下(左でも可)の模様と同じものを探す…同様に次々と別の模様を探していきます。
「間違ってもOK! ひとつひとつ図形をじっくり見て認識することが大事。こうして、見ることを司る脳の部分を鍛えることで、老眼や近視の視力回復、脳の処理能力を上げて認知機能が高まる効果も期待されています」
少しずつ微妙に違う縞模様の、同じものを探していくトレーニングです。正解することが目的ではなく、ひとつひとつをしっかり認識することが重要
目から入った視覚情報は脳で処理されることで認識します。この処理能力を鍛えるのがガボール・アイです。
イラスト/macco 構成・原文/山村浩子