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目の疲れや痛みを軽減するツボ「攅竹(さんちく)」「太陽」「晴明(せいめい)」/目がよくなる大人のアイケア術②

目の酸化を防ぐ食材や、涙の質を改善するツボマッサージのポイントを、医学博士の平松類先生にお伺いしました。

 

お話を伺ったのは

平松類さん 医学博士

平松 類さん
Rui Hiramatsu

日本眼科学会認定眼科専門医、医学博士。二本松眼科病院副院長。わかりやすい解説でメディアでも活躍。著書多数

 

 

ツボ刺激で血液と涙の流れを促進

「目の疲れや痛みを取るには、東洋医学の発想で目のまわりのツボ押しや頭皮のマッサージも効果的です」

 

①目の疲れに効くツボ、眉頭にある「攅竹(さんちく)」と、こめかみにある「太陽」を、左右の親指の腹で、心地よい圧でゆっくりプッシュします。

 

②続いて5本の指の腹を使い、こめかみから頭のてっぺんに向けてマッサージしていきます。頭皮の血行を促進することで、目の血流もアップ。

 

③目頭にある「晴明(せいめい)」というツボを中指の腹でプッシュすることで、涙の流れがよくなり、老廃物の排出を促します。

 

①~③を1回2セットで、疲れたときにこまめに行うといいでしょう。

ツボ刺激

ツボ刺激

「攅竹」は眉頭、「太陽」はこめかみの少し目尻寄りの少しへこんだところ、「晴明」は目頭にあります。ここに親指か中指の腹をあててプッシュ。気持ちいい圧で5秒押して離します。各3セット。

 

頭皮マッサージ

頭皮マッサージ

5本の指の腹で頭皮を動かすようにマッサージします。こめかみの辺りから頭のてっぺんまで、少しずつ位置を変えてまんべんなく、気持ちいい強さでほぐします。

 

抗酸化物質オメガ3系脂肪酸がキーワード

「目の細胞はつねに代謝を繰り返していて、栄養や酸素がたくさん必要です。加齢や紫外線、ストレスなどで活性酸素が大量に発生すると、網膜がダメージを受け、視力の低下や目の病気につながることも。それを防ぐには、抗酸化物質を食事でとることも大切です」

 

例えば、ほうれん草などの緑黄色野菜に含まれるルテイン、赤ワインのレスベラトロールやアントシアニン、鮭やイクラのような赤いものに豊富なアスタキサンチンなど。「また、目を守る涙の質をよくするためには、魚に豊富なDHA・EPAを。最近では、ヨーグルトに含まれるラクトフェリンも注目されています」

抗酸化物質とオメガ3系脂肪酸がキーワード

抗酸化作用のあるものや、涙の質をよくする食材を積極的に食べることが大事。

 

イラスト/macco 構成・原文/山村浩子

 

 

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