衝撃の真実!
においの元、皮膚ガスとは?
体のにおいは、私たちの日常と切り離せないもの。でも、体臭についての研究の歴史は浅く、わかっていないことがまだたくさんあるのだとか! そんな中、わかってきたのが「皮膚ガス」です。
皮膚から出ている微量ガス。特徴を知れば対策も可能!
今回、体のにおいについて教えてくれるのは、においの正体を科学的に解明している「においの専門家」関根嘉香先生。ずばり「体臭」って何ですか?
「人は誰でも皮膚からガスを発していて、それが鼻に到達して感知されるのが『体臭』です。その体臭の原因である微量のガスを『皮膚ガス』といいます。皮膚ガスには300種以上の物質がありますが、その種類と発生条件によって『汗臭い』とか『おやじ臭い』などと言われるわけです。でも実は、我々の体からどういうものがどれだけ出ているのか、わかってきたのはここ10年ほどなんです」
関根先生はその研究の中で、皮膚ガスを放散ルートによって分類。①皮膚表面で生成して放散する「表面反応由来」、②血液から汗腺を経由して放散する「皮膚腺由来」、③血液中の化学物質が揮発して直接放散する「血液由来」の3種類に大別しました。加齢臭などは①の皮膚表面での酸化によるものなので、意外にも、洗えば落ちるにおい。逆にお酒を飲んだ翌日の酒臭さなどは③の血液からくるにおいのため、皮膚を洗ったくらいではなかなか落ちないなど、その特徴を知ると対策の仕方も違ってきそうです。
自分のも他人のも! 皆においを気にしている!
自分の体臭を気にしていますか?
「やや」も含めると、回答した9割近くの女性が、自分のにおいを気にしていました。気にする場面は、おもに相手の仕草から察したり、家族に指摘されたときなどでした
他人の体臭が気になったことがありますか?
こちらの設問に対しては、ほとんどの人が「他人の体臭が気になったことがある」と回答! 自分の体臭よりむしろ、他人の体臭のほうがよけいに気になることは明らか
「ストレスに関するアンケート」(2020年5月サプリポート調べ/有効回答数:男女各200名 ※上記のデータは女性のみの回答より)
教えていただいたのは
1966年生まれ。専門は環境化学、環境鑑識学。皮膚ガスと健康状態の関連を研究、体のにおいで健康診断するのが目標。においのエキスパートとして、TVに出演するなどメディアでも活躍
構成・原文/蓮見則子