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生理がこなくなって数年。それでも「閉経していない」と診断された理由/50代。乳がんサバイバーになりました。

hijiri

hijiri

都内在住の50代会社員。2019年5月に乳がんと診断される。仕事を続けながら同年10月までに3回にわたる手術を経て、2020年1月に放射線治療が終了。現在は、10年間にわたるホルモン療法薬の服薬を継続、年に一度の検診で経過観察中。放射線治療中も継続したランニングの趣味が高じて、ランニングアドバイザー、スポーツ医学検定2級、ナヴィゲーションスキル ゴールドレベル等の資格を持つ。「琉球茶道ぶくぶく茶」東京分室主催。元おでかけ女史組メンバー。

 

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若いころは、年上の友人に「閉経しちゃうとほんとに楽よ」と言われたりしていましたが、あまり実感として理解していなかった気がします。 その気配がなくなって久しい現在、今更その意見に心から賛同しています。

 

このブログをお読みの方には、そんな現象はまだまだ先という方もいらっしゃるかもしれないのですが、言ってみれば、毎日出勤することが当たり前の世界から、リモートワークがOKになった感じといえばいいでしょうか。 その分、閉経前後に更年期の症状などが出てつらい場合もあるので、ある意味プラスマイナスゼロかもしれませんが・・・。

 

ところで、あらためて質問です。 閉経は、最終的にどう判断されるかご存じですか?

 

そんな質問をするのは、私がまだ「数値上は閉経ではない」と診断されているからです。 どういうことか、順を追って説明しますね。

 

生理が来ないのに閉経じゃない?

 

一般的に、一年ほど生理が来なければ閉経、と漠然と思っている方は多いのではないでしょうか。

 

公益社団法人 日本産科婦人科学会のサイトでも

 

「月経が来ない状態が12か月以上続いた時に、1年前を振り返って閉経としています。」

 

と書かれています。

 

このように現象だけで判断するなら、私はもう数年前に閉経と診断されてしかるべき状態です。実は、乳がんと診断された時点ですでにそうでしたし、自分でもすっかりそのつもりでした。

 

ですから、手術後に「まだ閉経していない」といわれて、本当にびっくりしたのです。

hijiriさん ナプキン

ホルモン値で判断される閉経

 

乳がんの再発予防として、エストロゲンを抑制するホルモン療法を続けていることは、このブログで何度も書いています。 実は、このホルモン療法は、使用する薬が閉経前用と閉経後用で違うのです。詳しくは割愛しますが、閉経前後では、体内でのエストロゲンの作られ方が違うらしく、そのために変える必要があるのだとか。

 

この診断に使うのが、血液検査でわかる体内のホルモン値です。
卵胞刺激ホルモンとエストロゲンの一種であるエストラジオール、この2つのホルモンの数値が、それぞれ「FSH(卵胞刺激ホルモン)値40mIU/mL 以上かつE2(エストラジオール)値20pg/mL以下」にならないと、閉経と診断されないそうです。

 

つまり、私はこの値がまだ閉経と判断できるまで達していないらしいのです。驚きですね。現象としてはもうすっかり身軽になっているのに、数値的には、手術から4年経った今でも、言ってみれば、可能性が完全に0になっていないということなのですから。

 

現象や症状には個人差も多いけれど

 

いかがでしょうか、ちょっと驚きだったでしょうか?

 

生理周期や症状だけ取り上げてみても、本当に個人個人でそれぞれ違うことはみなさんもよくご存じだと思います。そういう意味では、この“ホルモン数値による閉経“の話は、あくまでサバイバーである私のケースと思っていただいていいと思います。
ホルモン検査自体も、通常は私のようなホルモン値にかかわる病気の治療中だったり、手術などで子宮をとってしまったりした方の状態判断のために行うことらしいですから、そうでないのであれば、前述したような一般的な現象判断で十分だと思います。

hijiriさん 生理イラスト

ただ、本当にまれに、閉経したと思っていたらホルモン値の乱れで調子を崩したり、妊娠してしまったりということもあるそうですから、頭の片隅にでもメモしておいていただくと、なにか変だな、と思った時には役に立つかもしれません。

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