あらゆる不調を体験し、自分と向き合い続けてきました…
吉川千明さん
「閉経と女性ホルモンが 教えてくれたこと」
37歳~
37歳からプレ更年期が始まり、52歳で閉経。ホルモンバランスの変化による不調に悩まされて きた吉川千明さん。どんな対策をして乗り越えてきたか、じっくりお聞きしました。
4回に分けて吉川さんの体験談をご紹介します。
吉川千明さん Chiaki Yoshikawa
37歳
プレ更年期の始まり…
■ おりもの・不正出血
■ 喉の異常な渇き
■ 動悸
■ もの忘れ
あらゆる不調と関係していた
女性ホルモンのバランス
新製品の開発やPR、セミナー講師、連載記事の執筆と、オーガニックスペシャリストとして幅広く活躍している 吉川さん。実は、37 歳のときからあらゆる不調に悩まされてきたのだそう。
「新しく始める事業の準備で慌ただしかった頃で、急におりものが増えてきたんです。ストレスの影響が、まず婦人科系に出てきたのよね」
そこから首・肩のコリ、動悸にもの忘れと、まさに不調のオンパレード。
「紙袋を持っているだけで腕から骨が抜ける感覚がしたり、突然頭がふわっとしたり。これはおかしいと、脳のMRI、がん検査、心電図など、あらゆるドクターに診てもらいました」
耳鼻科にも婦人科にもかかったものの、結果は「どこも異常なし」。原因不明のまま数年がたち、産婦人科医の対馬ルリ子先生と出会ったことで、ようやく解決の糸口が見つかります。
「“プレ更年期なんじゃない?”と言われたんです。そんな言葉はなかった時代で、更年期にはまだ早いお年頃。でも、症状は確かに更年期。低用量ピルをすすめられて飲みはじめたら、3カ月ですべての症状が消えたんです」
不調がホルモンバランスから引き起こされていたとわかった経験から、女性ホルモンの重要性に気づいた吉川さん。翌年から、対馬先生と正しいホルモンの知識を伝えるセミナー「女性ホルモン塾」をスタートさせたのです。
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低用量ピル
エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)が含まれ、21日間服用して 7日間休むという周期で女性ホルモンの分泌を人工的にコントロールします。避妊薬というイメージがありますが、PMSなどの月経トラブルやプレ更年期症状の改善、子宮内膜症の予防などにも、医師の診察を受けたうえで処方されます。
3カ月ですべての不調が消えた!
1 当時、「低用量ピル」は日本で解禁されたばかりでした
サプリで体のベースを整えて
2 栄養バランスも大事だと考え、不足しがちなビタミン類をサプリメントで
対馬ルリ子先生と「女性ホルモン塾」を始める
3「 女性 ホルモン塾」は、女性の一生に影響を与える〝女性ホルモン〞をテーマにしたセミナー。 42歳から対馬ルリ子先生と一緒にスタートさせています
次回は、本格的に更年期に突入したときの吉川さんの体験談、対策をご紹介します。
撮影/フルフォード海 取材・原文/佐藤素美