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横森理香の更年期チャレンジ『コーネンキなんてこわくない』初めての京都ぶら~り一人旅④最終ミッション、ボディワークを受けに

横森理香

横森理香

作家・エッセイスト。1963年生まれ。多摩美術大学卒。 現代女性をリアルに描いた小説と、女性を応援するエッセイに定評があり、近著『40代 大人女子のためのお年頃読本』がベストセラーとなる。代表作『ぼぎちんバブル純愛物語』は文化庁の主宰する日本文学輸出プロジェクトに選出され、アメリカ、イギリス、ドイツ、アラブ諸国で翻訳出版されている。

著書に『50歳からの自分メンテナンス術』『50歳から誰より輝くアンチエイジング魂』など。

OurAgeの更年期チャレンジ連載をまとめたエッセイ『コーネンキなんてこわくない』好評発売中!

また、「ベリーダンス健康法」の講師としても活躍。主催するコミュニティサロン「シークレットロータス」でレッスンを行う。日本大人女子協会代表。

 

大人女子のためのエッセイが大人気の作家・横森理香。

著書『コーネンキなんてこわくない』(集英社刊)は、

“コーネンキ”を明るく乗り越えられるヒントいっぱいの一冊だ。

今回は無類の方向音痴を自認する横森さんが京都一人旅にチャレンジ!!

いろいろありつつも、最終目的地のボディワークサロンへ・・・! 

 

いよいよボディワークを受けに行く!!

 

「出町ふたば」の豆餅で小腹をふさぎ、叡山電鉄に飛び乗り、「一乗」駅へ。

 

マークがお洒落♥ 比叡電鉄に乗り、一人サロンへ。

 

ラインで送られて来た説明を頼りに進み、徒歩十分で無事、慶ちゃんのサロン、エサレンボディーワーク Calmに辿り着いた。

 

この辺はもう、山に近いエリアである。叡山電鉄で終点まで行くと、そこは鞍馬山なのだった。

 

 

サロンにはきれいなクリスタルファウンテンが♥

 

 

施術室は落ち着いた和室。

 

慶ちゃんは細くて色白、透明感のある美人さんだった。

 

「エサレンのことはご存知でしたか?」

 

慶ちゃんの施術は、エサレンボディワークという。

 

「ええ、十年前、ファイブリズムズというダンスセラピーの取材で知りました。アメリカのエサレン研究所発祥の施術ですよね? でも、なんでフィンドホーンで?」

 

「エサレンの手技は先生によって異っていて。優しい圧でさらさら~っと全身を撫でたり揉みほぐす手技もあれば、私の習った先生のように肘を使って圧をかけるディープなワークで肉体的なコリも緩めながら滞った気血の流れを良くするものもあります。

私の先生の場合はフィンドホーンでの認定だったんですよ」

 

エサレンボディワークの認定証。

 

 

「アメリカのエサレン研究所には行ったことないんですが、波打ち際の崖っぷちに建っていて、温泉が湧いているらしいんですね。その温泉に入った後、裸でマッサージを受けるんです」

 

「へ~、それゃあ、気持ちいいでしょうねぇ!」

 

温泉好きの編集者Kなんか、きっとヨダレもんの施術だ。

 

「ほんとうは、裸のほうが気の滞りを効率よく流せるんですが、日本人は恥ずかしいという方もいらっしゃるので、一応、紙パンツをご用意してあります」

 

うーん、恥ずかしいって年齢でもないんだけど、友人の義妹で、初対面ということもあり、私は紙パンツを履いたw

 

施術台に寝転び、施術が始まった。いい香りのアロマオイルで全身を流していく。腕と肘を使って、体重をかけたストローク。

 

慶ちゃんの腕は細くてスルスルと体を滑っていく。こ、この感じは、あっ、取材で会った、矯正下着のフィッターさんのソレに似ている。

 

「痛いですか?」

 

「いや、全然。気持ちいいです」

 

かなりディープなマッサージも、もろともしない鋼鉄の体。なんせコってるからねー。 優しくなでられたぐらいじゃ、なんも流れない気が・・・。

 

あ~、ほぐれてく~。と思ってたら、寝落ち。

 

気が付くと、施術は終わっていた。

 

たっぷり90分、揉み解されて、一万歩超えウォークの疲れは取れた。京都ぶら~り一人旅。誰に気兼ねなく午後はマッサージを受けられる贅沢。大人女子にはオススメだ。

 

 

施術後、慶ちゃんの指示通り、市営烏丸線の「松ヶ崎駅」まで、呼んでもらったタクシーで進み、京都駅から無事、帰路についた私。

 

京都一人旅をなんとか終えて・・・

 

 

翌朝、疲れも残ってないし、むしろ前以上に元気で四時に目が覚めた。

 

エサレン効果か、心身のリラックスがしばらく続いた。忙しさにかまけて、どんどんハイテンションになってしまう日々だったが、そんなに急いでやることは、最早なにもないような気がしてきた。

 

大切な事は、この瞬間、瞬間を、楽しむことだ。

 

生きていること自体を味わい、感謝する。そしたら、コーネンキなんてこわくないではないか!

 

 

『コーネンキなんてこわくない』、お世話になった宿「鞠小路イン」の部屋にて。

 

 

 ・・・初めての京都一人旅、ご無事で何より。また次のチャレンジをお楽しみに!!・・・・・・・

 

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