HAPPY PLUS
https://ourage.jp/kounenki_no_chie/about-menopause-period/280810/

症状や進行が違う! 子宮筋腫の種類とは?/子宮筋腫の新常識<2>

できる位置や症状によって、大きく3つに分類される子宮筋腫。それぞれの特徴を詳しくみていきます。

 

症状や進行も違う! 子宮筋腫の分類

子宮筋腫は子宮の壁(平滑筋の層)にできる良性腫瘍です。できる位置によって症状が異なるため、大きく3つに分類されます。また、筋腫は多発性であることが多く、これらの2〜3種類の筋腫が混在することも少なくありません。

症状や進行が違う!子宮筋腫の種類とは?/子宮筋腫の新常識<2>⑰

  • 漿膜(しょうまく)
    筋層の外側の粘膜のこと
  • 筋層
    子宮を形作っている筋肉の層
  • 粘膜
    筋層の内側、子宮内膜のこと

筋層内筋腫

子宮筋層の中にできて発育する筋腫。子宮筋腫の中で最も多く、約70%がこれ。小さいうちは症状はなく、大きくなると内腔にせり出します。多発しやすいのも特徴。

●筋腫が多発しやすく痛みや経血も倍増

筋層内筋腫

子宮が大きく変形して子宮筋の収縮が妨げられ、月経痛、腰痛、月経期間が長引くなどの症状も出ます

粘膜下筋腫

筋腫が子宮の内側の粘膜(内膜)から内腔へ向けて発育するタイプ。筋腫のうち5~10%と発生頻度は低いのですが、小さくても、最も激しい症状が出る筋腫。

●腟内に飛び出す筋腫分娩に!

粘膜下筋腫

茎を持つ有茎性筋腫に成長すると、異物を押し出そうとする働きにより、腟の中へ飛び出すことも

 

●内側を圧迫し月経が長く重く

粘膜下筋腫

子宮内膜が圧迫され続けると、うっ血して筋腫が潰瘍のように。大量に出血することもあるので注意

 

漿膜下筋腫

子宮の外側へ向かって発育する筋腫。子宮筋腫全体の10~20%程度。内部を圧迫することがないため無症状のまま巨大化し、下腹部のしこりで見つかるケースも。

●周辺の臓器を圧迫、有茎筋腫では激痛も

漿膜下筋腫

有茎性の根元が長くなってねじれ、激しい痛みが起こったり他の臓器を圧迫して多様な症状が出ることも

 

 

お話を伺ったのは

対馬ルリ子先生

対馬ルリ子さん
Ruriko Tsushima

1958年生まれ。対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座・新宿理事長。産婦人科医、医学博士。女性の生涯にわたる健康推進活動に積極的。『「閉経」のホントがわかる本 更年期の体と心がラクになる!』(集英社)が大好評。

ホームページはコチラ

 

八田真理子先生

八田真理子さん
Mariko Hatta

産婦人科医。1998年、千葉県松戸市で女性のためのクリニック「ジュノ・ヴェスタクリニック八田」を開業。著書に『産婦人科医が教えるオトナ女子に知っておいてほしい大切なからだの話』 (アスコム) など。

ホームページはコチラ

 

 

イラスト/かくたりかこ 構成・原文/蓮見則子

 

 

MyAge

大人のからだバイブル vol.2 「痛み知らずの体になる!」

OurAgeの人気記事が1テーマムックに!
何度も読み返せる保存版OurAgeです。

MyAge
試し読み Amazon Kobo 7net

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

まさか本当に誕生するなんて! リライズ改め「ブローネ ナチュリラ」に、待望の「ダークブラウン」が登場

まさか本当に誕生するなんて! リライズ改め「ブローネ ナチュリラ」に、待望の「ダークブラウン」が登場

supported by 花王
<前の記事

<前の記事
第1回/40代以上の4〜5割が子宮筋腫持ち。あなたは大丈夫? 症状チェックリスト/子宮筋…

次の記事>

次の記事>
第3回/子宮筋腫の初歩から最新治療まで! 16の疑問に専門医が回答/子宮筋腫の新常識<3…

この連載の最新記事

【子宮筋腫の手術法】お腹を切る?切らない? 全摘する? 妊娠を望む? 自分にとっての最良なもの見つけてください

第27回/【子宮筋腫の手術法】お腹を切る?切らない? 全摘する? 妊娠を望む? 自分にとっての最良なもの見つけてください

子宮筋腫の治療選択は「卵巣の機能を長持ちさせる」ことを優先して/明樂重夫・産婦人科医

第26回/子宮筋腫の治療選択は「卵巣の機能を長持ちさせる」ことを優先して/明樂重夫・産婦人科医

子宮筋腫で理想の治療を受けるために知っておきたい「医師の選び方」と「セカンドオピニオンの受け方」ルール

第25回/子宮筋腫で理想の治療を受けるために知っておきたい「医師の選び方」と「セカンドオピニオンの受け方」ルール

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル