漢方カウンセリングに
いらっしゃる方の
6割くらいが、更年期の真っ只中!
漢方薬剤師・漢方ライフクリエイターの
樫出恒代です
患者さんに多い更年期の「冷えのぼせ」
私の漢方カウンセリングで
特に多い更年期症状が、
冷 え の ぼ せ
特に何もしないのに、
頭がのぼせてきて
アツイアツイ!と
扇子であおぎたくなる。
汗も出る💦
でも、お腹触ると冷たい
足も冷たい。
冷えてるのに
のぼせてる
どうして?
なぜ?
温めた方がいいと思って
温めるとのぼせがひどくなるし、
のぼせを取りたくて
冷たいものを飲んだり
エアコンを強めにして冷やすと
だるくなり、むくんだり、頭痛くなったりして
つらくなる
じゃあ、どうしたらいいの?!〜〜
周りの人も
わかってくれない、
本当につらい、
それもすごくつらい。
「冷えのぼせ」になるあなたは〈氣逆(きぎゃく)〉や〈瘀血(おけつ)〉タイプ
では、
なぜそうなるのか、を漢方的にみていくと
2つのパターン
〈氣逆〉(きぎゃく)タイプ
〈瘀血〉(おけつ)タイプ
に比較的おこりやすいと考えられています
〈氣逆〉タイプとは
「氣」が上半身に上がりやすくなるために
頭のほうに熱が上がりのぼせになります。
氣というエネルギーは
身体にあるのだけど、
ちゃんとめぐってくれないと、
その氣が上がってしまう
氣の働きは 漢方では
自律神経の働きとも考えます。
更年期になり女性ホルモンの急激な減少により
乱れやすくなる自律神経。
少しのこともでも氣になったり
ストレスを感じやすく、
ついつい先のことを心配しやすい
いつもイライラしちゃう
怒りっぽくなった
眠りも浅い
もともと冷えがある人も多く
お腹や下半身が冷えるからこそ、
熱は上がりやすくなる
舌をみるとこんな感じで
舌のまわりが赤みが強い
そして、少し震えることもある
(舌を見ることを〈舌診 ぜつしん〉といい漢方的に心身をみる方法のひとつ)
〈瘀血〉タイプとは
血液の流れが悪くなり滞ってしまう状態。
血液が滞ることで、炎症、熱が発生し
熱は上にあがりやすく、下半身は冷えるのに
上半身はのぼせという「冷えのぼせ」が起こりやすくなるタイプです。
〈瘀血〉という考え方は
西洋医学では無く、漢方ならではの考え方のひとつです。
瘀血のほかの症状は
[痛み(月経痛・頭痛・腰痛・肩こりなど)、肌荒れ(ニキビ・シミ・くすみなど)、生理不順・心筋梗塞など]
瘀血の方の舌の特徴は裏にあります。
このような感じで
静脈が膨らんでいる場合は血液の流れが
滞っているサインです
〈氣逆〉と〈瘀血〉によく使う漢方薬は
〈氣逆〉タイプには
○苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
冷えのぼせ、めまい、動悸、イライラなど
氣を下げ、いらない水をさばいてくれます
○柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
冷えのぼせ・疲れやすい・頭からの汗が多い
口が乾く・少しのことでも氣になることが多い
など
〈瘀血〉タイプには
瘀血を取り除く漢方薬を駆瘀血剤といい
女性にはとっても頼りになります
○桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
体力がまあまあある方の冷えのぼせ、ほかに肩こり、頭痛、めまい、腰痛、生理不順、赤ら顔、ニキビ、しみ、などに
○桃核承氣湯(とうかくじょうきとう)
体力があり、便秘がちな人の冷えのぼせ
ほかにヒステリー、便秘、肩こり、腰痛、頭痛などに
など
「冷えのぼせ」は冷えがベースにあり
女性ホルモンのバランスが乱れることにより
氣の調整がうまくいかなくなったり
血の滞りがひどくなったりして起こります
それが、
急激におこるのが、ホットフラッシュとよばれます。
「冷えのぼせ」の養生法は足首を冷やさないこと
どちらのタイプの方も養生法は
足首は冷やさないこと
そして、
自分だけのリラックス時間をつくること
くるぶしまで入れる足湯でも
冷えがとれてきて、不思議ものぼせが楽になります
また、冷たいもの(これからの季節は常温でも冷たいです)を
摂りすぎないで。
お腹が冷えてのぼせやすくなります。
「冷えのぼせ」にいい足のツボ3つ
足のツボ も毎晩お風呂上がりに押してみてください
太衝(たいしょう)
ツボの位置
足の甲の親指と人差し指の骨が交わるところから
指先のむかったへこみのところ。
のぼせがある、イライラのストレスがある人は
痛ーいと言います
のぼせ・氣分の高まりを抑える
照海(しょうかい)
ツボの位置
内くるぶしの真下のくぼみ
「氣」が海のように集まり氣分を良くする
三陰交(さんいんこう)
ツボの位置
内くるぶしから指4本分上
名前通り、三つの経絡 陰脈(足の太陰脾経、足の少陰腎経、足の厥陰肝経)が交差しているところ
瘀血に、冷えをとり、血流をよくする
生理のトラブルにも効果あり
漢方薬だけでなく、
カウンセリングで話すこと、
そして、足りなくなった女性ホルモンを足す
ホルモン補充療法が必要な方もいると思います。
更年期障害にはいろんな症状があります。
つらい症状をがまんせず、
思い切って漢方カウンセリングを
受けてみるのも
よいと思います。
そして、
漢方のちからで
すっきり、さわやか、
にこにこの
更年期を。
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
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