若いころは差がなかったのに、OurAge世代ともなると、若々しい人、年相応な人、老けて見える人と、見た目年齢の差が開くもの。それにもメンタルが深く関わっているらしいと聞けば、聞き捨てなりませんよね。
よく言われるのは、楽天的な人は年取らない。反対に心配性でくよくよする人は老けやすい。
つまり、心の持ちようが見た目にも影響しているということ。
たしかに、性格が明るい人は表情も明るく、そういう人の周りには幸せオーラが漂っていますよね。実際に笑顔は口角を上げるのに対し、不機嫌な表情は口角を下げるため、ほうれい線の深さにも影響します。日々の気持ちの持ち方の、ほんの少しの違いが積み重なって外見に大きな違いとなって表れるのかもしれません。
内面は外面に表れる!?
いつものスキンケアで効果がでない理由とは?
ついついエイジング対策に効果のある化粧品に手がのびますが、いかんせんそういう製品は価格が高く長続きしないおそれもあり。
では、お金がないとアンチエイジングは出来ないかというと、けっしてそんなことはないと断言するのが、トータルビューティアドバイザーの水井真理子さんです。
水井さんは、雑誌やウェブで美容にまつわる情報を発信。美容担当編集者たちからも絶大な信頼を得る、美のカリスマ的存在です。とくにパーソナルな美容診断が得意で、お手入れ方法から化粧品とのつきあい方まで、豊富な知識と経験で一人ひとりに寄り添うようにレクチャーしてくれます。その水井さんが満を持してまとめた初の著書が『水井真理子の寄り添い美容』です。
『水井真理子の寄り添い美容』(発行/集英社インターナショナル 発売/集英社) 本体1,500円+税
水井さんが最もこだわるのは、メンタル!
キレイになりたい、若々しく見られたい! その気持ちは大切。だけど、それにこだわるあまり、毎日のお手入れが形だけのルーティンワークとしておざなりになってしまっては本末転倒。また、まじめで努力家の多い日本女性は手を拔くことができずに、かえってお手入れそのものがストレスになって逆効果ということも。まして40~50代は仕事や家事などに追われ、自分のことはついつい後回しになりがちです。
でも、ときには手を抜いても大丈夫! と水井さんは言ってくれます。疲れてへとへとな日、落ち込んで何もする気が起きない時は、潔く寝てしまい、元気になってから念入りにお手入れすればリカバリーできる、と。なぜなら、肌にとって一番大事なのは睡眠で、お手入れはその次。
また、水井さんは、10個のお手入れを急いでやるより、ひとつをしっかりとやる方が気持ちも落ち着き、肌も柔らかさを取り戻すといいます。
そう聞くだけで、なんとなくふっと気持ちが楽になる感じ、しませんか?
若いころと今では必要なアイテムもやり方も違ってきて当然なのに、かつて自分が一番キレイだったころに捕らわれがち(耳が痛い・・・)な日本女性のなんと多いことか!
10年後20年後もきれいでいたいなら、今のスキンケアを見直してみるタイミングかもしれません。自分のお手入れに自信がもてない人にも、水井さんはそっと寄り添い、知っているようで知らなかった本当に効くスキンケアのヒントを惜しみなく与えてくれます。
文/佐野美穂