HAPPY PLUS
https://ourage.jp/life/consultation/227035/

されたことへの恨みが消えず、嫌いな人が増えていくばかりです…。

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

記事一覧を見る

<お悩みその15>

性格が悪いので、何かやられるとずっと恨んでしまいます。それが薄れることがないので、だんだん嫌いな人やものが増えてくる。それで大病もしたけれど性格は直らない。どうしたら、この負のスパイラルから抜け出せますか?(58歳・専業主婦・石川県)

<お答え>

「性格が悪い」と自覚してるのはエライ! 実は、私もまったく同じことに悩んでいます。

 

許すとか忘れるということができない、粘着質な性格なんですよ。すごく昔のことをいきなり思い出しては、はらわたが煮えくり返って「ショエ~!」となったりしています。

 

長く生きていると、いろんなものが堆積しちゃうんですよね。嫌な思いも。だから嫌いなものも増えてくる。まだ経験が少ない30歳ぐらいまではそうでもなかったけれど、50歳過ぎるとやっぱりいろんな堆積物が増えてきて、そんな思いに押しつぶされそうになってるんだと思います。

 

でも、私が50歳過ぎてから出会った友達がすごく「許す人」で。彼女はとてもいい人なので他人につけ込まれることもあって、私だったらどうやって相手に報いてやろうかと思うようなことも許しちゃう。きっと彼女は私とは正反対の性格なうえに、ご両親や周りの人たちも「許す人」だったのかなと思います。

 

その人に出会ったことがきっかけで、私も以前より2割ぐらいは許せるようになった。まだ8割は相変わらず許せないけど、でもこれは体質だからしょうがないんですね。

 

で、同じ粘着質の私が提案する対処法は、嫌いな相手について考える時間がもったいないから、考えないこと!

…とはいえやっぱり考えちゃうんだけど、なるべく違うほうに意識をもっていこうと、私も修行中です。この「負のスパイラル」は、ある意味自分の背負ったカルマですから、即効性のある解決法はないんです。

 

他人は他人だから関係ない、とどれだけ思えるかが、私たちの課題ですね。人間関係が多少狭くなっても孤独になってもいいから、嫌いな人とはなるべくかかわらないこと。それなのに私はずっと、あの人いやだな、っていう人のそばにわざわざ「嫌いに行ってた」んですよね。見ちゃうから余計イヤになるんです。だからそういう人には5メートル以上近づかない。気持ちのソーシャル・ディスタンスです。その人を無理に好きになろうとなんてしない。

 

ちょっとひどい例えかもしれないけど、例えばゴキブリが大嫌いな人がいますね。だけどゴキブリはゴキブリとして生まれたのであって、ゴキブリに罪はないんですよ。わざわざソレがいるところに近づいていって、「イヤ~っ!」とかいって叩き潰そうとしたりしなくてもいい。あ、これ、あくまでゴキブリの話ですけどね(笑)。

 

きっと、私の友達のように生まれつき菩薩係の人と、私たちみたいな小悪魔係の人がいて、陰と陽じゃないけれど、それで世の中が回っているんじゃないでしょうか。菩薩に生まれ変わりたい、とか思わず、今生はこれで生きる!と腹を決めて、この性格とともに生きていきましょう。

 

 

イラスト/松元まり子

・・・・・・・・・・・

 

「ババア上等!悩み相談」では、あなたのお悩みを募集中!

 

【お悩み投稿のルール】

①宛先:toko@shueisha.co.jp  ←こちらまで!

②メールタイトル:【いく子さんの悩み相談】※違うタイトルでお送りいただくと、受付できないことがありますのでご注意ください。

③必要事項:年齢・ペンネームのみ(本名は書かないでください)

④文字数の目安:200字程度【注意事項】以下の内容をお読みの上、ご了承いただいた上で投稿をお願いいたします。

 

・投稿いただいた内容は、OurAgeの企画および、集英社の雑誌・書籍等(web・SNSを含む)にて掲載、キュレーションメディア等に転載する場合があります。

・掲載する際には、ペンネームおよび内容を一部改編する場合があります。

・投稿の採用結果につきましては、お知らせいたしません。

・投稿内容等の確認のため、編集部よりご連絡する場合があります。

・投稿いただいた方のメールアドレス・ペンネームは本企画遂行の目的以外には使用いたしません。

 

投稿お待ちしています!

 

・・・・information・・・・

 

●10月21日発売『若見えの呪い』(集英社文庫)

 

「自分の容姿の老化に、自分の気持ちが追いついていかない」

「歳を重ねることは悪くないと思うし、容姿や体力が衰えるのはしかたない、とわかっているのにあきらめきれない!」

などなど、この連載に寄せられるお悩みにも”若見えの呪い”に縛られた人がいっぱい。そんな人にきっと役立つ、いく子さん流「脱『若見え』の処方箋」のほか、大人のためのおしゃれメソッドも満載の一冊です。

 

MyAge

大人のからだバイブル vol.1 「更年期と閉経、私の場合。」

OurAgeの人気記事が1テーマムックに!
何度も読み返せる保存版OurAgeです。

MyAge
試し読み Amazon Kobo 7net

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

暑い夏の洗濯が「ラク」ってどういうこと? 絡まりからもシワからも解放される画期的な新提案

暑い夏の洗濯が「ラク」ってどういうこと? 絡まりからもシワからも解放される画期的な新提案

supported by 花王
<前の記事

<前の記事
第14回/自分の年齢が受け入れられず、若さへの未練が捨てられません。

次の記事>

次の記事>
第16回/家事を何もしない夫にムカつきます。自分の時間が欲しい!

この連載の最新記事

もうすぐ定年。どうなる私!?【50代読者のお悩み】

第59回/もうすぐ定年。どうなる私!?【50代読者のお悩み】

約束の直前に面倒になる【40代読者のお悩み】

第58回/約束の直前に面倒になる【40代読者のお悩み】

60代の女性ファッション、注意すべきことは?【60代読者のお悩み】

第57回/60代の女性ファッション、注意すべきことは?【60代読者のお悩み】

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル